Visual Studio 2015 で luabind 0.9.1 をビルドする

はじめに

Visual Studio 2015 + Lua 5.1.5 + Boost 1.60.0 で luabind 0.9.1 のスタティックライブラリ（.lib）を作成する手順です。今回は 32bit 版を作成していますが、同様の手順で 64bit 版を作成する事も可能です。各ライブラリの配置先は環境に合わせて読み替えてください。

用意するもの

• Visual Studio 2015 Community
• luabind 0.9.1
• Lua 5.1.5 (LuaBinaries から lua-5.1.5_Win32_dll14_lib.zip をダウンロード）
  • C:\lib\lua-5.1.5_Win32_dll14_lib へ配置
• Boost 1.60.0
  • C:\lib\boost_1_60_0 へ配置

luabind/object.hpp の修正

最近のバージョンの Boost でコンパイルに失敗する箇所の修正を行います。

boost::operator を boost::iterators::operator へ置換します。

参考：BoostLibrary1.57.0を用いてLuaBindをビルドする際の問題

b2.exe を生成

Boost のフォルダで bootstrap.bat を実行すると b2.exe が生成されるので、これを luabind のフォルダへコピーします。

luabind のビルド

「開発者コマンドプロンプト for VS2015」を起動し、luabind のフォルダへ移動して以下を実行すると、stage フォルダに libluabind.lib （リリースビルド版）と libluabindd.lib （デバッグビルド版）が生成されます。

SET LUA_PATH=C:\lib\lua-5.1.5_Win32_dll14_lib
SET BOOST_ROOT=C:\lib\boost_1_60_0
b2 --toolset=msvc-14.0 address-model=32 link=static runtime-link=static debug release stage