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情報処理安全確保支援士に合格するためのアウトプット(2/n)

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IDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)

大きく2種類に分かれる。

NIDS(Network型IDS)

ネットワーク型なので、ネットワーク上に配置可能なもの。
どこに置くかによって目的・効果も変わるので配置場所は注意。

  • 設置方法

    • FWの外に置く(バリアセグメント)
    • FWの中に置く
      • DMZに置く(中に入る前に検知できて良い)
      • 内部ネットワーク上に置く(万が一内部に入ったものに対しても検知できる)
  • 検知方法

    • パターンマッチング
      • 事前に決められたパターンのデータかどうかをマッチングし、検知する
    • アノマリ検知
      • RFCなどの正しいプロトコル仕様や振る舞いなどと比較し、逸脱したものを検知する
  • 検知後

    • TCP接続であれば、IDSからRSTパケットを送って通信を切断させる
    • FWに異常検知した内容を伝え、FWに通信を遮断してもらう

HIDS(Host型IDS)

ホスト型なので、ホスト(主にサーバ)に配置可能なもの。
NIDSと主な機能としては変わらない部分も多いが、ホスト上で動作するので以下などに強いものは多い。

  • ホスト上のリソースへのアクセス検知
  • 不正なプログラムのインストール検知
  • コンテンツの改ざん検知

IDSを設置する上での注意点

  • HIDS/NIDSを設置する場合、DMZ・内部セグメントの棲み分けに注意する
  • DMZと内部セグメントの間にはFWがあるため、内部セグメントからIDSを管理する場合には、マネジメントコンソールを使用するためにFWのポートを開けておく必要がある
  • NIDSは自身が接続されたフレームを全てキャプチャするために、スイッチのミラーポートに接続する必要がある
    • なので、ポートミラーリングできないスイッチではNIDSを使用できない
  • NIDSが監視に使用するNICは、プロミスキャストモードに設定する必要がある
    • NIDSのMACアドレス宛てでないものも取り込む必要があるため
    • プロミスキャストモード
      • 自分宛でないものも破棄せず取り込むモード
  • NIDSが攻撃を受けないよう、監視に用いるNICには、IPアドレスを割り当てないようにする
    • これに伴い、L2での監視になる

IDSの設置構成例

  • DMZと内部セグメントを監視
  • スイッチ接続
  • TAP接続
  • LB接続
    • SSLアクセラレータ(SSL/TLSパケットの暗号化・複合を高速に行う機器)つきのLBを用いる
    • 上記にともない、HTTPS通信も監視可能となる

IDS導入上の留意点

  • 共通
    • どう検知するかのポリシ策定
    • 検知時の通知・対応方法
    • ログ管理方法
  • NIDS
    • 当然だけどNWに関しての影響を考える
      • 帯域・総利用量・1パケット量・NWの普段の利用状況(ピーク時の値とか)
      • 暗号化パケットの対応方法
    • 構成にも気をつける
      • 冗長時の構成
      • センサへの接続方法・センサの保護対策
      • スイッチとの接続ポート、設定
      • FWとの関連性
  • HIDS
    • スペック大事
      • CPU、メモリ、HDD・・・
    • ソフトにも注意
      • OS、ソフトの種類・バージョン

IDSは完璧ではない

  • NIDS

    • 誤検知、取りこぼしは実際ありうる
    • アプリへの攻撃、暗号化パケットは対応できないものが多い
    • 攻撃は検知できても、侵入までは検知できない
    • 不正アクセスを防御できない
      • 防御はIPSやWAFなどでしっかり行う必要あり
    • 内部犯罪はムリ
      • これはもうお手上げ
  • HIDS

    • OSの限界を超えるものは無理
    • 1HIDSで1ホスト
    • 導入によるパフォーマンス低下などの影響が有り得る
      • ウィルス対策ソフトも同じ
    • 予兆検知は困難
      • 振る舞い検知などができるものもあるかもしれないが・・・
    • 内部犯罪はムリ
      • NIDSと同じ
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