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【aviutl2】Plugin開発備忘録|SDK構成とDLLビルド手順

Last updated at Posted at 2025-07-24

はじめに

本記事は、aviutl2のPlugin(.aui2 .auo2)のサンプルをビルドする方法について、備忘録としてまとめたものです。

環境

カテゴリ バージョン・詳細
aviutl2本体 version2 beta3 (2025/7/20)
aviutl2 SDK AviUtl ExEdit2 Plugin SDK (2025/7/20)
開発環境 Visual Studio 2022
使用言語 C++

準備

aviutl2およびSDKは、以下からダウンロードできます。
https://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/

Visual Studio 2022のダウンロード先は、以下からダウンロードできます。
https://visualstudio.microsoft.com/ja/vs/

aviutl2のSDKファイルの内容

先ほどダウンロードした、aviutl2用のSDKのzip内には以下のデータが含まれます。

ファイル名 説明
AviReader.cpp 入力プラグイン(.aui2)のDLLのエントリーポイント実装ファイル1
AviSaver.cpp 出力プラグイン(.auo2)のDLLのエントリーポイント実装ファイル1
aviutl2_plugin_sdk.txt readme
input2.h 入力プラグイン(.aui2)の構造体定義ファイル
license.txt ライセンス
output2.h 出力プラグイン(.auo2)の構造体定義ファイル

これらのファイルから、入力プラグインと、出力プラグインのサンプルの作成ができます。

入力プラグインのビルド方法

プロジェクト作成

「Visual Studio 2022」を起動し、「新しいプロジェクトの作成」を選択します。
「ダイナミック リンク ライブラリ (DLL)」を選択して「次へ」を押します。2
1.png

プロジェクト名と場所を任意に設定します。
今回は、以下の通りにしました。

項目 内容
プロジェクト名 PluginInput
場所 D:\work
ソリューション名 Sample

SDKファイルの配置

作成ボタンを押した後、aviutl2のSDKの中から以下のファイルを、

  • AviReader.cpp
  • input2.h

下記のフォルダにコピーします。
D:\work\Sample\PluginInput\
2.png

※出力プラグイン作成の場合は「AviSaver.cpp」と「output2.h」に読み替えること。

Visual StudioにSDKファイルの追加

「Visual Studio」に戻り、ソリューションエクスプローラーを開きます。3
「ソースファイル」を右クリックして、「追加」→「既存の項目」→「AviReader.cpp」を選択します。
3.png

「ヘッダーファイル」からも同様に、右クリックして、「追加」→「既存の項目」→「input2.h」を選択します。
4.png

これにより、「AviReader.cpp」と「input2.h」が「ソリューションエクスプローラー」に追加されます。

次に、不要な「ソースファイル」→「dllmain.cpp」を「削除」→「削除」します。4
5.png

この状態で、「ソリューションエクスプローラー」はこのようになります。
6.png

Visual Studioのビルド環境設定

次に、上のバーにある、「Debug」を「Release」に変更します。
7.png

そして、「ソリューションエクスプローラー」の「PluginInput」を右クリックし、「プロパティ」を押します。
構成(C):「アクティブ(Release)」を「すべての構成」に切り替えます。
8.png

その後、「構成プロパティ」→「C/C++」→「プリコンパイル済みヘッダー」→「プリコンパイル済みヘッダー」を「プリコンパイル済みヘッダーを使用しない 」に変更し、OKボタンを押します。
9.png

ビルド

これで、上のバーの、「ビルド」→「ソリューションのビルド」を押すと、ビルドが開始されます。
10.png
ビルド完了後の様子。
11.png

「PluginInput.dll」が以下の出力先に出ていればビルド成功です。
D:\work\Sample\x64\Release
12.png

aviutl2のPluginへの配置

以下のフォルダに、作成した「PluginInput.dll」をコピーします。
C:\ProgramData\aviutl2\Plugin5
13.png

その後、以下の表にしたがって拡張子を変更します。6

プラグインの種類 拡張子 備考
入力プラグイン .aui2
出力プラグイン .auo2
フィルタプラグイン .auf2 version2 beta3では未対応?
色変換プラグイン .auc2 version2 beta3では未対応?
言語拡張リソース .aul2 aviutl2のサイト上にサンプルあり。

拡張子を変更した後の様子。
14.png

動作確認

「Aviutl2」を起動し、上のバーの「その他」→「プラグイン情報」を押すと、作成したプラグインが追加されているのを確認できます。
15.png

  1. .exeでいうところのmainファイル。 2

  2. C++ Windows ライブラリ

  3. 見当たらない場合は、上のタスクバーから、「表示」→「ソリューションエクスプローラー」で開ける。

  4. main()関数みたいなものが、2重にあると、ビルドに失敗するので、消す必要がある。

  5. aviutl2のインストール先によらず固定。

  6. 「.dll」から「.aui2」などに、そのままリネームするだけ。

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