この記事について
ふりかえりAdvent Calendar 2020の企画の最初の記事になります。
今回は、12月にこれからふりかえりをするために役に立つ、ふりかえりの「観点」をいくつか紹介したいと思います。
12月にひとりでふりかえりをするということ
12月。1年の最後の月でもあり、来年から気持ちを新たに始めるための、気持ちを切り替えるために重要な1か月でもあります。
ふりかえりをすると、これまでの学びや気づきをまとめて「成長」として実感できるほか、次の年の目標も立てやすくなります。
是非、この機会にふりかえりをしてみませんか?
ふりかえりAdvent Calendar 2020では、まだまだ記事を募集しています。文章は少なくて大丈夫です。ふりかえってみてどうだったか、どう感じたか、という感想だけでも構いませんので、是非ふりかえってみましょう。
これまでふりかえりになじみがなかった人も、記事にしなくても構いません。この機会にふりかえりを一度やってみてください。
ふりかえりをするための観点
ふりかえりをするための観点をいくつか紹介します。
ひとりでふりかえりをすると、自分が得意な観点のみでのふりかえりになりがちで、なかなか思い出しやアイデアが広がりにくくなりがちです。
ここで紹介する観点を1つか2つ取り入れてみて、普段の自分にはない観点も追加したうえでふりかえりを進めていきましょう。
代表的な観点を以下のように分類しました。MECE(抜け漏れなくダブりなく)ではないのでご了承ください。
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- 事実
- 1-1. 成功
- 1-2. 失敗
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- 感情
- 2-1. 感情
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- 学び
- 3-1. 学び
- 3-2. 気づき
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- 時系列
- 4-1. 過去
- 4-2. 現在
- 4-3. 未来
- 4-4. 理想
- 4-5. ギャップ
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- 視点
- 5-1. 立場
- 5-2. 主観
- 5-3. 客観
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- 情報
- 6-1. 定量
- 6-2. 定性
1. 事実
実際に身の回りで起こった出来事を思い出します。
5W1Hを合わせて思い出してみるとよいでしょう。
- Who:誰か、誰とやったか
- What:何か、どんなことか、何がおこったか
- Where:どこか
- When:いつか
- Why:なぜか、どうしてか、
- How:どのようにしたか
1-1. 成功
うまくいった事実を思い出してみましょう。
- うまくいったこと
- 成功したこと
- 何かのきっかけになったこと
- よい変化が起こったこと
- 継続してできていること
- ヒヤッとしたけどなんとかなったもの
1-2. 失敗
うまくいかなかった事実を思い出してみましょう。
- うまくいかなかったこと
- 失敗したこと
- ミスしたこと
- しくじったこと
- 「しまった」と思ったこと
- 人に責められたこと
2. 感情
事実と合わせて、感情も考えてみると良いでしょう。
2-1. 感情
- 嬉しい、楽しい、面白い、わくわくする
- 凄い、いいな、憧れ、羨ましい、感謝したい
- 悲しい、つらい、ストレスがたまる、
- 怒った、嫌な、うんざりした、げんなりした
3. 学び
他の情報から学びや気づきを抽出してみましょう。
3-1. 学び
- 学んだこと
- 血肉になったこと
- 他の人に伝えたいこと
- やってみたいと思えること
- マネしたいと思えること
3-2. 気づき
- 気づき
- 小さな気づき
- ふと思ったこと
- 疑問に思ったこと
- ひっかかったこと
4. 時系列
時系列を使ってに情報を集めてみましょう。
4-1. 過去
- 長い時間をかけて行ってきたこと
- 印象に残っていること
4-2. 現在
- 1年前、半年前、3か月前、1か月前、1週間前、昨日との違い
- 今継続して行っていること
- 行わなくなったこと
4-3. 未来
- やりたいこと
- 挑戦したいこと
- 明日、1週間先、1か月先、3か月先、6か月先、1年先の予想
4-4. 理想
- 理想
- なっていたい状態
- 避けたい未来
4-5. ギャップ
- 過去と現在のギャップ
- 過去と未来のギャップ
- 現在と未来のギャップ
- 予想される未来と理想のギャップ
5. 視点
視点を変えると、思い出せる内容や思いつくアイデアにも変化が起こります。
5-1. 立場
立場を変えて、その人になり切って考えます。
「その人だったらどう感じるか」「その人はどう行動したか」など。
- チームメンバー
- リーダー、マネージャー
- 上司
- 同僚
- お客様
- ユーザー
- 親友
- 家族
5-2. 主観
自分から見えていた情報を思い出します。
- 自分はこう思った
- 自分はこう感じた
5-3. 客観
他人から(広く)見えていた情報を思い出します。
- 自分はこう見えていた
- 自分はこう思われていた
6. 情報
情報の性質を分けて考えます。
定量/定性の2つを使い分けるとよいでしょう。
6-1. 定量
- どのくらい、どれほど
- 具体的な数字
6-2. 定性
- どのように
- どんな
おわりに
いかがでしたでしょうか。様々な観点を組み合わせて、是非、この機会にふりかえりを始めてみてくださいね。