はじめに
2018/01/29(月)に一歩踏み出す!グラレコワークショップ~笑描こうグラレコの輪~というイベントに参加してきました。
グラフィックレコードを体験し実践するワークショップで、グラレコについて色々と学びがありましたので、記載していこうと思います。
ワークショップの内容
以下の3つのワークを交えながら、グラレコを実践していきます。ワークショップの様子をグラレコで描いてくださる方もおり、生でグラレコを見る初めての機会でもありました。
ワークショップ1 - TED × kagoshima 「なんとかなる~見えない壁を乗り越えるには~」
なんとかなる〜見えない大きな壁を乗りこえるには〜を見て、グラレコするというもの。
月曜日のグラレコワークショップ
— びば(森のフレンズ) (@viva_tweet_x) 2018年2月1日
TED×kagoshima なんとかなる〜見えない大きな壁を乗り越えるには〜
のグラレコ。まだまだ短い時間でのグラレコは苦手意識。 pic.twitter.com/PVEK4CxXoW
最初、20分の内容を見てグラレコしてくださいと言われていたのでかなりスペースを抑えていたのですが、10分弱の内容でした…。TEDはタイトルからある程度の結論が想像しやすく、起承転結がはっきりしているためグラレコしやすい部類のはずなのですが、まだまだ短い時間のグラレコは苦手です。普段はA4用紙を使っていますが、今回はA3を使って描くということで、大きく描くのがまだまだ苦手なんだなーと思いました。
ワークショップ2 - アイコンブートキャンプ
月曜日のグラレコワークショップ
— びば(森のフレンズ) (@viva_tweet_x) 2018年2月1日
アイコンブートキャンプ、というお題をどんどん出して行って10秒で描いてみる、というもの。こういう訓練繰り返すのは引き出しを増やすのに良さげ pic.twitter.com/ugejOtoyUU
お題をあいうえお順に出していって、1つのお題につき10秒で描いていく、というもの。後半は「形のないもの」をテーマに描いていきました。人それぞれ特徴の捉え方が違いますが、影をつけるだけでもぐっと「それっぽくなる」というのを同じグループの人が描いたモノを見て感じました。影色のペンは筆タイプのほうが使いやすそう。
このように即興で色々描いてみる、というのも引き出しを多くするよい練習になりそうです。現在、描くときの障害になっているのが絵の引き出しがないことですので、暇な時間にさらさらと描いてみるのもいいかもしれません。
ワークショップ3 - TED×Tokyo 笑いと快感
月曜日のグラレコワークショップ
— びば(森のフレンズ) (@viva_tweet_x) 2018年2月1日
TED×Tokyo 笑いと快感 のグラレコ。あらかじめ形を提案されていたのでやりやすかった。話があらかじめ分かっていると描きやすいのはありますね。
あと、ペンがいい。 pic.twitter.com/g1GdO3ZGUR
2つ目のTEDを見て、再度グラレコです。TEDの内容は 笑いと快感 でした。
今回は、グラレコの前にひな形を紹介してくれたので、それにしたがって描いてみました。結論を知らなくても、ある程度のあたりをつけて最終形を想像しておくのがいいと思うのですが、ここは経験がモノをいう部分だと思っています。毎回色んな人の講演を聞いてグラレコ一筆書きしていますが、練習量と経験がモノをいう世界なのかなーと最近思います。とはいえ、色々なフレームワークは知っておきたいところ。
講義の内容
1/29のグラレコワークショップのグラレコを清書。
— びば(森のフレンズ) (@viva_tweet_x) 2018年2月1日
流派が違くてちょっともやもやした部分はありましたが、いろんなエッセンスを学べました。 pic.twitter.com/VsxkTQeNE1
講義の中でポイントだと思った部分を列挙します。
- グラレコは「リアルタイムで内容・構造・流れを可視化するもの」
- 議論の促進のために使う
- 「何のために」グラレコをするのかはあらかじめ伝えるべき
また、TIPSとして持ち帰れたものは以下の9つ。
講義だけでなく、他の人からマネしたものも含みます。
- グラレコっぽく見せる「袋文字」
- 中央にテーマを描く(これはいつもやっています)
- 文字の横にグラフィックを描くスペースを用意しておく
- エモグラフ - 口・目・眉のパターンで100通りの顔が描ける
- 講演の時間に応じて、紙の大きさと時間の比率を決めておく
- 6つのレイアウト
- 人は「前方後円墳」にならないように、胴体はつなげない
- 影をしっかり描く
- 円を何度も重ねて書くと強調っぽくなりかっこいい
色んな人のグラレコを見ることで得られるものも非常に多いワークショップでした。
疑問・モヤモヤ
今回教わったグラフィックレコードは、私が以前学んだファシリテーショングラフィックと同じような文脈で説明されていました。私が知っているグラフィックレコードは絵で表現する議事録的な意味合いが強いもので、ファシリテーショングラフィックは議論促進のためにファシリテーションの道具として使うものでした。定義の違いはあるとはいえ、
「今回学んだグラフィックレコード」=「私が知っているファシリテーショングラフィック」
だとすると、ファシリテーションのために使う「議論促進のためのメモ」としての使い方に差があったのが気になりました。
私は、メモに描く内容は「出来るだけ情報を漏らさないように描く」ように心がけています。議論になった場合や、分からない部分があった場合は、多少の自分自身の解釈も入れたうえで描き、その解釈の正誤を問うようにしています。ファシグラとしての描きかたは、「自分自身でフィルターした内容をアウトプットし、そのアウトプットに対してのフィードバックを貰って更に描く」という内容でしたので、私はこちらがしっくり来ています。
ただ、今回、講師の方に質問したところ、「議論の内容であるがままに描く(正しいもののみを描く)」というニュアンスでの回答を受けたので、自分自身の考えは介在せず、ただのレコーダーとして描いているような印象を受けました。これってどちらがよいのでしょうね?
議論の促進という意味ではどちらも正しいとは思うのですが、ファシリテーターとして場に介在する際、前者のほうが共通認識を得やすいと思っています。恐らく、ワークショップや会議など、場によってもどちらの方針がよいのかは違うとは思うのですが…
あとは、教える人によって単語の定義が違うのも面白いといえば面白いのですが、明確な定義がないと、認識のズレが起きやすいので懸念しています。恐らく、私が普段「グラレコ」としてやっているのが今回教わった「Note Sketching」なのだと思います。こういった小さな違いを吸収するのが参加者側に委ねざるを得ない状況が、ワークショップを作るうえでも障害になってくるのかと感じました。
そんなこんなで、色々得られたものは大きかったものの、モヤモヤも残るワークショップとなりました。もし解を持っている人がいましたらこっそり共有してください。