Scrum Fest Osaka 2021 Day 2
2021/06/26に開催されたScrum Fest Osaka 2021 Day 2のイベントレポートです。
金沢トラックの @Aki_Moon_ さんのセッション「コミュニティ活動で得られた知識と希望~オンライン勉強会に半年で200回参加して感じたこと~」の内容を・感想を記事化しています。
チーム参加してきました
aslead Agile のチーム「オキザリス」にて参加してきました。
チーム4人で参加して、その場で実況しつつ、記事も作っています。
私は一人で金沢トラックに一日いました。
この記事では、お話をきいたうえで私が感じたことをまとめていきたいと思います。
200回コミュニティに参加して
コミュニティに参加しまくって、ブログ発信も続けた。
個人の感覚でも、自分にとっていい変化が生まれていた。
生まれた変化はどこから?
知識なのか?
一番はプロダクト開発に対して希望を持てるようになったこと。
コミュニティに参加する前
希望とは無縁の生活をしていた。
社会人になるまえはプロダクト開発や、そもそもSNSにもなじみのない生活をしていた。
勉強も嫌いで、走っているかゲームをしているかの生活をしていた。
ちょっとしたきっかけでITに飛び込んだが、厳しい状況に。
毎日スクリプトとテストをたたいて、上司やお客様に毎日怒られて。
なんでITに入ろうって思ったんだろう、と毎日後悔。
上司にコミットしたスケジュールも遅延して、最後に爆発して、他の人に迷惑をかけて。
とても苦しかった。
未来の自分に対する不安
何をしてもよくなる気がしなかった。
今度こそはうまくいくんだ、と要件定義やヒアリングなどをしにいって、「こうやったら絶対できる」と思っていっても、
絶対にうまくいかない。
社内からも社外からも物凄いプレッシャーがかかって。
色んなチームメンバーが退職したり休職したり。そんな状況だった。
体にも心にもダメージを受けて、製品を納品しても、
お客様の反応はそっけないもの。
私が作ったプロダクトに意味はあったのかな?
数値から見てもよくない状況だった。
スクラムを始めたチームがいたけれど…
社内でスクラムを初めて大成功した話を聞いた。
お客様からもいい評価を得られて、新しいチャレンジもしているチームで。
自分とはなんで違うんだろう、と思っていた。
「どうしたらそうした人たちにたどり着けるのか?考えたほうがいい」と言われて、
毎日考えて。
でも、一向に差は埋まる気配はなくて。
絶望している状態だった。
なりたい姿と今の自分。ギャップに不安を抱えていた。
コミュニティとの出会い
ふとしたきっかけでコミュニティに参加してみた。
かすかな手ごたえだったけど、自分が進む道が見えた気がするし、でも小さな小さな感覚だった。
それを放したくなくて。
イベントに参加し続けた。
そうして芽生えたのが、プロダクト開発に対する希望だった。
「もっといいプロダクトを作れるかもしれない」「もしかしたらその光を覗くことができるかもしれない」
それは、コミュニティにいる人たちが、「現実」に強く目を向けている気がして、それがとても大きいと感じた。
現実から一歩前に
コミュニティに参加すると、これを強く感じるようになった。
参加する前は「うまく言った事例」が本に書いていても、自分には適用できない、自分の能力が低いせいだ、と思っていた。
コミュニティでは、本に書いてあることやプラクティスも、最初からうまくいっているわけでもないし、何度も何度も自分の中ではありえないと思う回数を繰り返していたり、本に書いてあることとはもう離れ切ってしまっていても、うまくチームに適応しているのを見た。
本に書いてある「理想的な姿」を現実にあてこむのではなく、それぞれの現実から、ほんの小さな変化を繰り返すことで、いい方向に向かうことができるんだ、と思った。
ちょっとよく分からないけど話してみる。
そういうところからスタートなんだな、と思ったら、少しずつうまくいくようになってきた。
本に書いているものをそのまま適応して、なんとなくうまくいった、という人もいるけど、
私には少しずつ変えていくのがあっているなと思った。
今を楽しむ
コミュニティにいる人たちと一緒にいると、終わった後に「楽しかったな」と自分もみんなもなる。
みんなは「今楽しんでいるか」にフォーカスしている。
今みたい動画を見たり、今したい話をしたり。
分散アジャイルチーム勉強会で、テーマも決めないで、毎日夜まで話す。
未来にこういう姿を持っているからコミュニティに参加する、ではない。
今、楽しむ。
未来や過去よりも現実に目を向ける
自分にとっては、未来を見つめたり、過去を見つめるのはつらかった。
未来のなりたい自分、過去の苦しい自分。ギャップに苦しんでしまう。
それよりも、現実を見て、その場その場を楽しむって考えるようになったら、少しずつうまくいくようになってきた。
希望は遠くではなく近くにある
遠くにあると思っていたけど、意外と近くにあった。
積読していた本だったり、これまで過ごしてきた何でもない日々だったり。
どこかに希望は転がっていて、近くの希望をみて、今を少しずつでもよくしていこうと思ってコミュニティに参加して前に進んでみたり。
いつの間にか、半年に200回、本も80冊読むようになった。
仕事もうまくいくようになって、いい感じになっていった。
考えてみてほしい
今をほんの少し楽しむためになにしよう?
仕事をほんの少し楽しむためになにをしよう?
苦しんでいる人がいたら、そして将来届きそうにない未来や過去に絶望した時、このセッションが少しだけ前に進むきっかけになればいいなと思う。
感想
染み入る。
何か書くと、陳腐なものになってしまう感じ。
映画を見たような読後感でした。