VimをWindows 10で利用したいが、なかなか苦労しているというユーザーは多いのでは無いでしょうか。
本記事で、Windows 10 上で gVim を使った快適なプログラミング環境を構築する方法について、ご紹介します。
VimでPythonプログラミングを快適にする構成
下記の構成を前提とした構築します。
OS & Python
- Windows 10 Professional(執筆時点では バージョン 1903)
- Python 2.7.16
- Python 3.7.2
なお、Anaconda を活用しても良いとは思います。
ただ、Python 2.7 環境があった方が良いケースがあるようなので、そちらは順番注意です。
Vim
本体&プラグインマネージャー
- gVim (KaoriYa版がおすすめ)
- プラグインマネージャー:dein
vim.org の vim もアリですが、Kaoriya版の方が色々な組み込みがされているので便利です。
プラグインマネージャーは好みですが、dein が高速でメンテナンスも細やかなので人気があるようです。
プラグイン
プラグインはかなり好みがあると思いますが、今回は下記のようなオーソドックスな構成としています。(それでも数は多いですが...)
deoplete.nvim | 入力補完 | |
nvim-yarp | フレームワーク | deoplete.nvim利用のため |
vim-hug-neovim-rpc | フレームワーク | deoplete.nvim利用のため |
denite.nvim | 検索ツール | |
defx.nvim | ファイルマネージャー | |
vim-quickrun | 簡易実行 | |
tagbar | 概要表示 | |
mru.vim | ファイル履歴表示 | |
vim-fugitive.git | Git 操作 | |
vim-gitgutter | Git 差分表示 | |
vim-surround | テキスト囲み補完 | |
vimdoc-ja | ヘルプ日本語化 | |
vim-auto-save | 自動保存 | |
molokai | カラースキーマ | |
indentLine | インデント表示 | |
lightline.vim | ステータスバー表示 | |
neosnippet.vim | スニペットツール | |
neosnippet-snippets | スニペット集 | |
vim-toml | TOMLハイライト | Vimプラグイン設定用途 |
vim-gitignore | gitignoreハイライト | |
vim-json | JSONハイライト | PythonでJSONファイルはよく扱う |
black | Pythonフォーマッタ | |
vim-flake8 | Pythonコードチェッカー | |
jedi-vim | Python入力支援 | |
syntastic | Pythonシンタックスチェッカー | |
auto-ctags.vim | タグ生成 | プログラミング時のみ利用 |
こちらのサイトを参考に、さらに欲しいプラグインを加えると良いでしょう。
注意
今回はあくまで gVim 、Windows上の1つのウインドウアプリケーションとして利用する上での構成となります。
そのため、コマンドプロンプトやPowerShellで利用するには、不自由があります。
そちらで利用するには、それに合わせた設定が必要になる点をご理解ください。
構築手順
こちらをご覧ください。
おわりに
Vim入門者のための記事を書いて情報発信しています。
Vimがもっと世に広まって、Vimmerが1人でも増えるように少しでも貢献できれば幸いです。