まえがき
前回:
今回はいよいよARKのセットアップを行っていく。
ARKセットアップ
terratermを起動して以前控えたIPアドレスに接続しよう。
初回接続時は確認画面がでるが「続行」でOK
これはSSHがSSHである限り逃れられない宿命なので。
ユーザとパスワードを要求されるが以前指定したものを使う。
ユーザ:user1 #わかるなら変更していてOK
パスワード:user1 #わかるなら変更していてOK
ログインできたらいよいよITの世界。
電子の世界へようこそ。
とはいえやることはそんなに多くない。
まずはufw(ファイアウォール)を消し飛ばす。
ホントはダメだが必要悪なのでしょうがない。
ここから先は書いてある文字をterratermにコピペしていけばいい。
sudo systemctl stop ufw
sudo systemctl disable ufw
初回だけ「[sudo] password for user1:」でパスワードをきかれるのでuser1(変えたなら変えたパスワード)を入力する。
画面イメージ
次にmultiversリポジトリを追加する。
sudo add-apt-repository -y multiverse
i386アーキテクチャを追加して全体のapt update
ここは2行続けてコピペしても大丈夫。
(ITの世界では複数行コピペ基本死罪ですが)
sudo dpkg --add-architecture i386
sudo apt update
libgccとsteamcmdのインストール
sudo apt install -y curl lib32gcc-s1 steamcmd
なんかいろいろでて次の画面になる。
分かりにくいのだがキーボードの「→」「←」で「OK」が選択できるので「Enter」
STEAMのライセンス認証画面になる。
キーボードの「↓」で「I AGREE」にして「OK」で「Enter」
いよいよarkmanagerのインストール
curl -sL http://git.io/vtf5N | sudo bash -s user1
これで完了。
なのだがここからconfigが必要になる。
ようはどのマップでどういう設定なのかをリクエストしないといけない。
で、私は悩んだ。
Linuxのテキストエディタ初心者に説明するの大変なのだ。
それにviを使わずconfigを入れる方法などいくらでもある。
が、今回は正攻法でviを使う方法を選んだ。
ここでヒアドキュメントでもつかったらこの記事全体の意味がなくなるので。
というわけでまず以下のコマンドを打ってほしい。
vi /etc/arkmanager/instances/TheIsland.cfg
なにもない画面が開くはずなのでその画面で「i」を打ったあとに以下をコピペする。
「i」を打つ前にコピペするとうまく行かない。
あと他にキー打っちゃったら「Esc」キー打てばいい。
画面なにも変わらないけど「Esc」キー打ってから「i」押せば安心。
簡単に言えばviするときは「Esc」がホームボタンと思っておけばいい。
「x」とか「dd」とか便利なコマンドあるけどそれは別のお話。
(viの使い方っていう記事かいてもいいかも)
# ARKさーばリクエスト
ark_SessionName="muryoudeARK" # ARKの画面にでるサーバの名前変なのつけると恥ずかしいよ
serverMap="TheIsland" # Mapの指定、他のMAP名はQiitaに書いとくよ
ark_ServerPassword="user1" # 接続するときのパスワードわかんなくなん程度に変更しよ
ark_ServerAdminPassword="keyboardcat" # チートする時のパスワードまぁ変更しなくいいんじゃない?
ark_MaxPlayers="3" # サーバに接続できる人数。盛ってもいいことないよ。
arkserverroot="/home/user1/TheIsland" # ARKのデータを置く場所(/home/user1/[Map名]にするとよき)
#serverMapModId="469987622" # Modmap指定、消してもいいけどカバルスいきたいよね
ark_Port="7778" # ARKが使うポート一つ目変更してもいいけどまずはデフォルトで
ark_QueryPort="27015" # ARKが使うポート二つ目変更してもいいけどまずはデフォルトで
ark_RCONPort="32330" # ARKが使うポート三つ目変更してもいいけどまずはデフォルトで
ark_RCONEnabled="True" # RCONポート使うよっていう宣言一旦きにしなくてよし
ちゃんとコピペできたらそのままなにもせず「:」「w」「q」と打って「Enter」
元の画面に戻るはず。
ちなみにMap名はこうなってる。
(確認はしてませんうまくいかなかったらぐぐってください)
serverMapの""の中を変わる。
だけど変えるのは一回できてからがよき。
マップ名 | ServerMapの表記 |
---|---|
The Island | TheIsland |
The Center | TheCenter |
Scorched Earth | ScorchedEarth_P |
Ragnarok | Ragnarok |
Aberration | Aberration_P |
Extinction | Extinction |
Valguero | Valguero_P |
Genesis: Part 1 | Genesis |
Crystal Isles | CrystalIsles |
Genesis: Part 2 | Gen2 |
Lost Island | LostIsland |
Fjordur | Fjordur |
これで準備完了。
いよいよARKのインストール
作ったConfigのMap名の頭に@を付けるのがポイント
arkmanager install @TheIsland
こんな感じでインストールが始まる。
時間がかかるのでそうだな・・・。
餃子食わないか?
というわけで無事にインストールが終わるととくになにも言わない。
この世界では沈黙は肯定。
というか「なにか出る=エラー」なので静かな世界が理想像。
ここまでではインストールしただけ。
ARKを起動しよう。
arkmanager start @TheIsland
実行すると画面のとおり「The server is now running, and should be up within 10 minutes」と言われる。
超訳すると「起動するまで10分くらい待ってね」である。
なので10分くらいで摂取できるもの・・・。
ふむ、煮豚はどうだろう。
で、ここからが大事だ。
ARKはいつ起動したのかわからない。
なので以下のコマンドを使って確認する必要がある。
arkmanager status @TheIsland
起動していない状態のSTATUSが↓
起動すると以下になる。
何度も何度も打つ必要はない。
5分間隔くらいで打てばいいし1日放置してもいい。
これで起動した。
ARKが出来るようになったバンザイ!
なのだがここから勘所がいる。
Steamを起動して「表示」→「ゲームサーバー」と選択する。
ゲームサーバの画面がでるので「お気に入り」タブを選択して「+」ボタンを押下する。
「Add server by IP」の画面がでるのでここに「IPアドレス:ポート番号」を入力して「OK」
「:ポート番号」まで入力することが大事。
Steam的にはIPアドレスだけでいいらしいがARKはダメなので。
IPアドレスはあなたの控えたIPアドレスに適宜読み替える事。
ポートはおそらくみんな一緒「27015」だが変えてる場合は読み替える事。
そうすると「muryoudeARK」が出た!
行けるぞうおおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおああああ!!!!
というところで接続してみよう
「muryoudeARK」を選択し「接続」を押下。
必要なのはパスワードだけ。
先ほど設定したark_ServerPassword="user1"
の「user1」を入力しよう。
変更してる場合は適宜読み替えるように。
そうしたら「ゲームに参加」
いよいよARKの世界に冒険だ!
そして当然エラーになる。
これがARKの罠。
この方法では接続できないのだ。
ではどうするか。
まず目の前のエラー吐いてるARKのウインドウを消そう。
そしてsteamを開く。
そして普通にARKを起動する。
もちろん「ARK: Survival Evolved」を「プレイ」
私たちが安心するいつものの画面が起動する。
例年のごとくWinterイベントのBGMが流れている。
ここでいつもの通り「サーバ検索」をクリック。
もちろんいつもの通りサーバリストが出てくる。
・・・のだがここから話が違う。
左下の「セッションフィルター」で「お気に入り」を選択する必要がある。
するとなんとあのARKの画面に!!!!!!!
「muryoudeARK」が出てくる!!!!!
うおおおおぉぉぉっぉおぁあああああいいいええええ!!!!!
(そろそろ私疲れています)
もちろん接続しよう。
「muryoudeARK」を選択して「開始」。
パスワードはark_ServerPassword="user1"
の「user1」を入力。
結果。
多少経過は省くがこちら。
うおおおおぉぉぉっぉおぁあああああいいいええニンジャナンデ!?!?!?!?!?
サーバ代なしオンラインARKできとるぅええええええ!!!!
これでパパとママと兄弟と!!!!!!!
果ては息子や娘甥っ子と!!!!!!!
ただでおうちARKができる!!!!!!!!!!!!!
し か も
インターネットにでてないから!!!
超低レイテンシ!!!!!
超低レイテンシ!!!!!
超低レイテンシ!!!!!
というところで残念な話になる。
残念な話
もちろんこの状態は「オンラインARKのサーバが建ってる」状態。
ARKのサーバ検索で出てくる数多くのサーバと同じ能力を持っている。
なので「ポート開放」すればインターネット上の全てのおともだちと繋がれる。
(民度いろいろ言われてるのはヒミツにします)
だが弊社の環境では「ポート開放」ができない。
ただ一応やり方は載せておく。
弊社はbuffaloのWXR18000BE10P
というルータを使っている。
(弊社10G回線引いているので仕方ないんです)
buffaloの設定画面は大体一緒だろう。
ログインして「詳細設定」にいき主にセキュリティ系の項目になる。
「ポート変換」というのがあるのでここにグローバルIPとARKのポートを指定することになる。
指定するポートがconfigにあったポート3つともだ。
今回の例で言えば"7778""27015""32330"の3つになる。
ちなみに自分のグローバルIPが知りたいときはここを使うといい。
あとこのスクショに私の悪あがきのあとがあるのは気にしないで欲しい。
この辺りに関してはググれば記事はたくさんある。
そして有志の方にゆだねたいと思う。
実際問題現状の弊社ではどうしようもないからだ。
(一応年明けすぐに固定IPv4取得して後悔しようとは思っています)
あともう一つ「DMZ」というのを使うとラクなのだ。
だがこれは絶対につかってはいけない。
お財布頭の上に載せて欧米旅行するようなものだ。
最悪PC丸ごと誰かに乗っ取られてもいいくらいのリスク飲める人しかやってはいけない。
あとがき
如何だっただろうか超大作なたね冬の自由研究2025
。
ここまでやってあなたはローカルでいいじゃんと思うだろうか。
それがそうでもない。
これはやったことある人ほどわかる。
ARKはオンラインとローカルでルールというか仕様が違う。
このおうちARKは採掘した鉱石がちゃんと復活するし
クロスボウもジャムる?かもしれない。(検証できていない)
ちゃんとオンラインサーバなのだ。
公式のサーバと同じものがちゃんと出来上がっているのだ。
この記事は元々これで終わるつもりではあった。
だがこれだけだとおそらく運用ができない。
なのでおまけの実運用編を作るつもりだ。
そちらも確認して楽しいおうちARKライフを送ってほしい。
次回:
とはいえこれで環境は整った。
あと必要なのはおともだちだけ。
おともだちはちゃんと購入して遊ぶこと!
「無料でおともだちつくれます」はぜんぶ詐欺。
きをつけようね!