はじめに
ヴェネクト株式会社のインターンメンバー 佐々木です。
普段はエンジニアとして、社内業務を効率化するためのツールを開発しています。
今回はその一つを紹介いたします。
弊社の業務の一つに「広告運用レポートの作成」があります。
クライアントに広告運用の結果を報告するためのレポート作成は、週単位・月単位・四半期単位など高頻度で行われるため、広告代理店のメンバーを繁忙にさせている業務の一つではないでしょうか。
特に、「日次のレポートを確認し、数値変動の管理・集計」というルーティンワークに時間を取られてしまうと、その他業務に費やせる時間が減少します。
弊社では、Google Apps Scriptによって作られた社内ツールによって、それらルーティンワークが自動化されています。
ツール概要
二つのレポートを比較し、各項目(列)ごとに設定された数値の許容範囲を超えているセルや数式が間違っているセルを黄色にハイライトすることができるツールです
10/17週の運用レポート | 10/10週の運用レポート |
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- 10/10の配信金額は、10/10週は
¥10,500
だったのに対し、10/17週では¥20,500
に変化しています。配信金額の許容範囲を前週の80%~120%
に設定しており、10/17週の¥20,500円(前週の配信金額の約195%)
は許容範囲を超えているため黄色にハイライトされています。 - 10/06のCPC(Click単価)は、
CPC = 配信金額 / Click
であるため、¥10,300 / 2,000 = ¥5
になるはずです。しかし、10/17週のレポートでは¥9
になっており間違っています。そのため黄色にハイライトされています。
ツール活用の手順
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スプレッドシートに今週のレポートと先週のレポートをインポートする。(弊社の場合、運用レポートが.xlxs形式でパートナーから共有されます)
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先週分と今週分の2つのスプレッドシートの同一のシート名からGoogle Apps Scriptでデータを配列で取得する。
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取得した二つのレポートの配列内のデータを比較(※比較内容は設定した許容範囲毎に変わる)し、各列ごとに設定された数値の許容範囲を超えているセル・数式が間違っているセルは黄色にハイライトされます。
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黄色にハイライトされたセルがあるシート名がポップアップで通知されます。
まとめ
Google Apps Scriptを活用すると様々なルーティンワークを自動化することができます。Google Appsを業務で使用している方はぜひトライしてみてください。
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