はじめに
NiziU 正式デビューおめでとうございます!
Nizi Projectから彼女たちの成長する過程を見てきたので感慨深いです。
メンバーの素晴らしさ以上に、プロデューサーのJ.Y. Park氏の人の見極め方に感銘を受けました。各人の強みと弱みを的確な言葉で伝える。神です。評価の基準、伝え方はマネジメントを行う上ですごく勉強になりました。
Nizi Projectといえば評価基準クリアの証としてもらえる、「ダンス」「ボーカル」「スター性」「人柄」から構成される4個の「キューブ」。そのキューブを獲得するための汗と涙の過程です。
画像参照(https://niziu.com/s/n123/?ima=5416)
そこで、私ならこういう人にキューブをあげたい(=市場価値が高いQA社員)と思える要素をまとめようと思います。ここでは、Nizi Projectにならい4つのキューブ(スキル)にわけてお話します。
Nizi Projectとは
韓国と日本の大手音楽会社による共同ガールズグループプロジェクト。日本国内8都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄)、ハワイ、LAを含む全10箇所でグローバル・オーディションを開催、プロデューサーであるJ.Y. Park氏のもと、数回のステージ審査を経て最終デビューメンバーが決まるという構成。
その審査の中で登場するのがキューブ。「ダンス」「ボーカル」「スター性」「人柄」の4つあり、それぞれのスキルが秀でている人がもらえる。最終的にすべてのキューブを獲得しデビューを目指す。
参考元Wikipedia
###客観力キューブ
必要なスキルの一つ目は**「客観力」** です。
QA社員は開発チームの一員として業務を行います。弊社は席も開発チーム内に設けており、物理的に近い状態で作業をしております。コミュニケーションがしやすい環境なので意思疎通は早いというメリットがある反面、悪い意味で開発チームの一員となりがちです。例として、以下のような会話が発生したとします。
- 「テスト期間に実装間に合わないからあとで確認する」
- 「この本番障害ってランク下げていい?」
※このやりとりは想像です
ここでQA社員も同意していたらキューブはもらえません。
間に合うことを第一目的にしたり、チームの評価を落とさないようにすることを目的として、本来の目的を見失うことがあります。このような場合でもQA社員は第三者として良い悪いの判断をする必要があります。
時には冷静になって判断をする、そんなQA社員。「キテクダサーイ」
###提案力キューブ
必要なスキルの二つ目は**「提案力」**です 。
QA社員は全施策のQAスケジュールを管理したり、テストケース作成のために仕様を確認をしたり、動作確認を行うので、開発チームのメンバーよりも全体スケジュールの把握、仕様の把握をしていることが多いです。
QA社員からぜひ以下のような提案をしてみましょう。
背景 | 提案内容 |
---|---|
既存仕様に影響する変更 | 「影響範囲が大きいので、実装スケジュールは伸ばしませんか?」 |
問い合わせ状況を無視した仕様追加 | 「この仕様はお客さまが求めている内容ではないです、お問い合わせからも〇〇の機能も求めています」 |
機能性の不備 | 「この機能は〇〇の使い勝手が悪いです、〇〇のように変更しませんか?」 |
一番ユーザーに近い立場にいるにも関わらず、当たり前品質だけみているQA社員にはキューブもらえません。
魅力的品質をあげるために行動するQA社員。「キテクダサーイ」
調整力キューブ
必要なスキルの三つ目は**「調整力」**です 。
QA社員は、プランナー、デザイナー、エンジニア、CS、マーケ、LQA、外部検証会社など
関係者が多岐にわたるので、考えをまとめて最適解をだすQA社員はキューブがもらえます。
最適解をだすためには、自分の頭で考え(思考力)、自分で何が正しいか判断する(判断力)、自分で自分の考えを伝える(表現力)により、自分なりの意見を持つ必要があります。
自分なりの意見には客観的な事実を用いて会話をしましょう。QA費用、障害件数など定量データは相手が納得しやすい情報です。
日々データを注視しながら各チームとの調整を行えるQA社員。「キテクダサーイ」
挑戦力キューブ
必要なスキルの四つ目は***「挑戦力」です。***
QA社員は業務がルーティン化されてくると、現状の業務のあり方に慣れてしまい、新しい取り組みをしない傾向が増えてくると感じています。「どうせ」、「だけど」、やる前にやらない理由を言う社員にはキューブはもらえません。また、誰かに言われて行動することや、必要に迫られてやることも、***「主体性がない」***と受け取られます。重要なことは自分が起点として動いているかです。
やったことがない事に挑戦することはパワーがいるし、嫌う人が多いことは事実です。とりあえずやってみようという気持ちが大事です。失敗しても、「どこがダメだったのか」失敗した理由を明らかにして、次の行動に活かす。
失敗を自分にとってプラスの材料にかえるQA社員。「キテクダサーイ」
まとめ
「才能に恵まれているのは本当に素晴らしいことです。しかし、それを発揮できないのは本当に残念なことです。才能が夢を叶えてくれるのではありません。過程が結果を作って、態度が成果を生むからです」
J.Y. Park氏の言葉です。
今回記載したスキルはすぐ身につくというわけではありません。能力や才能などの問題ではなく、日々の積み重ねが良くも悪くも結果となり、自分がどのように努力したかという過程が大切です。
現状に満足することなく、みなさまもキューブがもらえるように、日々成長していきましょう。
そして自分の上司に言ってもらいましょう。
「キテクダサーイ」