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仕様が決まる前にQAができる品質向上、費用効率化を考えてみた

Last updated at Posted at 2022-12-04

はじめに


みなさま、こんにちは。

どの仕事にも言えることですが、高品質高効率は求められます。
この記事をご覧いただいている方はモバイルゲームの開発に携わっている方、QA業務に携わっている方が多いと思います。QA業務も 「障害削減」 「費用削減」 は逃げることができないKPIです。みなさま上司に「費用下げてね」、「障害出さないでね」と毎回言われていると思います。
今回はそんなみなさまの手助けとなる記事になるかもしれません。

QAが直面するシチュエーション


費用削減、障害削減と言われても簡単ではないです。

なぜか

私の経験を踏まえて新規リリースタイトルと運用タイトルで考えてみました。

  • 新規リリース
    まず予定がびっくりするほどずれます。ずれるんです。
    それは内部要因、外部要因いろいろありますが、一番はバランス調整であったり、お客さまが求める要望を満たすための仕様変更が多いです。QAに関わっている人は経験した人が多いのではないでしょうか。

その結果 再テスト になります。

マスター、機能に変更が入る→テスト→マスター、機能に変更が入る→テストのループにより、もはや高効率なんて言葉を発する余裕がありません。

  • 運用タイトル
    初期はお客さまの要望の声、(本当は出したくないけど)本番不具合の対応、施策運用など開発チームはてんてこまいです。多くのお客さまに遊んでいただけるタイトルは開発規模も大きくなり、開発チームの成熟度以上に関わる人が急増し、大所帯になります。
    そんな中、QAの費用削減、障害削減まで手が回らず、目の前のことに精一杯になるんです。

費用削減、障害削減がなかなか進捗しない理由を整理すると


  • 新規タイトル
 - 予定通りに進捗することがまれなので、費用削減、障害削減の効果が薄い
 - 「いいものを出す」が優先度高く、その次に「なるべく早く出す」
 - お客さまの要望の声、(本当は出したくないけど)本番不具合の対応が予想の倍以上
  • 運用タイトル
  - 運用タイトルは長期になればなるほど運用コストの削減が重要視される
  - QAだけでコストがさげられる領域は限られている
  - マスター構造、仕様書の記載でコスト削減対象の施策に制限がある
  - そうなると開発チームと連携してコストを下げる必要があるが
  - 運用中は売上確保するために常に施策を考える必要があるし、改善、障害対応もやる必要あるし、
  - コスト削減の優先度が低い

解決策


であれば、アプリが出る前に削減できる仕組みを導入できたらいいんじゃない。と思ったんです。モバイルゲームの制作段階を表す表現として、企画、設計、実装、テスト、という言葉があります。
QAの方はテストの段階から参画していると思われます。
企画、設計段階からQA参画し、費用削減、障害削減の仕込むことができれば解決しそうです。

具体的にやることは3つ


1.新規タイトルのスケジュールと開発チームのメンバーとの良い関係性を獲得しましょう

  • 企画、設計、実装、テストの各フェーズがいつから開始するのか。
  • 開発チームのメンバーと気軽に話せる関係性を作り、一緒に良いものを作りたい気持ちを表しましょう。

2.ENと連携しましょう

  • 過去の実績から工数がかかっているテストの内容を共有。その機能に対して自動化テストが導入しやすい設計にしてもらいましょう
  • クライアント自動テストを基盤に仕込み、リグレッションテストの自動化を導入してもらいましょう

3.PLと連携しましょう

  • 仕様の記載方法のルールを決めましょう。QAは仕様からテスト設計を行います。情報が分散しているとテスト設計の漏れにつながります。
  • マスターの設計方法を見直してもらいましょう。マスターは手動入力が多ければ多いほど運用時の漏れに繋がります。過去の障害状況を共有して手動で入力する箇所を減らしてもらいましょう。

まとめ


- 障害が増加したから要因を調査し打ち手を考える
- 売上が減少して利益をだすために効率化を考えるが、
- 実際は売上取りに行くため施策数は減らない、関わる人は減るという負の連鎖

という、事象が発生してから対応すると後手に回ります。

設計フェーズから開発チームと連携を開始して、障害削減、効率化を行うための準備をすすめてしまいましょう。

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