はじめに
Remote TestKitのWeb版とソフトウェア版で基本的な機能を使ってみました。
使用するツール
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Remote TestKit
- アカウント登録済みで、端末レンタルできる状態。
- 本記事では、ユーザ専用の環境を構築して使うオンプレミス版(Remote TestKit Enterprise)を使用します。
- クラウド版に読み替えていただいて差支えない範囲です。
Remote TestKitとは
公式ページ:https://appkitbox.com/testkit/
クラウド上のスマホをレンタルし実機検証を行うことができるサービスです。
環境
Web版とソフトウェア版があり、それぞれの対応環境は以下の通り。
ざっくり言うと、ソフトウェア版の方が、端末に対してできる操作が多いです。
- Web版
- Google Chrome、FireFox、Safari の最新バージョン
- ソフトウェア版
- Windows 10(64bit)
- macOS high sierra, mojave, catalina
Remote TestKitでできること
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クラウド版
- 約700機種以上がレンタル可能
- 初期構築のコストがかからず申し込み後すぐに利用できる
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オンプレミス版
- ユーザが購入済みの端末をRemote TestKitで使える
- 社内ネットワークで利用できる
- キャリア通信、Bluetooth接続など、柔軟な検証に使える
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クラウド版/オンプレミス版共通
- アプリのインストール
- akpファイルやipaファイルがあればOK(普段ストアからインストールするのと同じくらいの時間でできました)
- ストアからのインストールも可能
- 静止画や動画の撮影
- Magic Podといった自動テストツールとの連携
- Android Studioといった開発ツールとの連携
- 複数端末同時利用
- アプリのインストール
使い方
端末をレンタルする
- Remote TestKitへログイン
- 端末一覧から「利用可能」な端末とレンタル時間を選択する
※同一アカウントであっても、Web版でレンタルした端末は、ソフトウェア版で操作できません。(逆も同様)
▼この画面上で操作します(左:Web版、右:ソフトウェア版)
端末を返却
返却したい端末を選択し、「返却」します。
レンタル時に設定した利用時間を超過すると、自動的に「返却」されます。
※返却後、5分間は同じ端末を使うことができないため注意。
端末のレンタルを予約
あらかじめ使う機種や使う時間が決まっている場合は、端末のレンタル予約ができます。
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クラウド版の場合
- オプションプラン端末人気パックを契約すると、端末を予約できます。
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オンプレミス版の場合
- Remote TestKit管理者ページより、「ユーザ・機種・日時・クライアントタイプ・言語」を指定してレンタル予約ができます。
複数端末レンタル
複数端末を同時にレンタルすることができます。
※クラウド版の場合、料金プランによって同時利用端末数が異なります。
Web版
Web版の場合は、同ページ内で対象端末を切り替えて操作を行います。
ソフトウェア版
ソフトウェア版の場合は、端末ごとにウィンドウが開きます。
複数端末に対して同じ操作を行いたい場合は、「同時操作」ができるソフトウェア版がおすすめです。
利用してみた所感
- 実機を直接操作するよりはもたつくものの、思ったよりサクサク。
- 複数端末の同時レンタル、同時操作ができるのは検証にかかる時間を効率化できそう。
- 長時間の検証や決まった端末での検証を行いたい場合、レンタル予約は必須に感じた。
- オンプレミス版だと、端末を初期化しないようにしたり、占有端末として設定したりできるそうなので便利そう。
- Magic Podなどの自動テストツールとの連携も試してみたい。