皆さんが通勤中に使っているTermux、やはり使っていて便利なので、おすすめの例をメモ的に挙げておく。
基本は「@HirotakaKikushima - 【TermUX】AndroidでLinuxのソフトウェアやプログラムを使う」にも載っているが、ハマりどころもあるので本稿では補足を加えている。
Termuxの準備
まずパッケージを更新
Termuxのパッケージ管理はpkg
コマンドで行う。
$ pkg upgrade
Homeディレクトリ~/
から内部ストレージにリンクを貼る
- Termuxの
~/
は/data/data/com.termux/files/home/
つまりdata
下にある - 普段使っている内部ストレージは
/storage/emulated/0/
にある - 直接入ることはできるが
Permission denied
なのでls
コマンドが使えず、Tab
補完もできないので不便。
そこで内部ストレージに~/
から繋ぐ。
$ termux-setup-storage
これで~/
にstorage
ディレクトリが生まれてリンクが貼られ、~/storage/
=/storage/emulated/0/
みたいな状態となる
gitを入れてsshを通す
まずgitを入れる。
$ pkg install git
これでgitコマンドを使えるようになる。
次にSSHの設定をするためRSA方式で秘密鍵と公開鍵を作る。
$ ssh-keygen -t rsa
すると、
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (Homeディレクトリ/.ssh/id_rsa):
と訊かれるのでEnter
Enter passphrase (empty for no passphrase):
Enter same passphrase again:
ここは好きなパスワードを入れてEnter。
何も入力しなくても通る。
Your identification has been saved in Homeディレクトリ/.ssh/id_rsa.
Your public key has been saved in Homeディレクトリ/.ssh/id_rsa.pub.
The key fingerprint is:
SHA256:.......... ユーザ名@ホスト名
The key's randomart image is:
+---[RSA 3072]----+
...
+----[SHA256]-----+
これで秘密鍵id_rsa
と公開鍵id_rsa.pub
ができた。cat ~/.ssh/id_rsa.pub
すれば中身を表示できる。
最後にid_rsa.pub
の中身をGithubに公開鍵を登録する。同じユーザでのsshは全て同じ鍵を使うので、登録時の名前はユーザが区別できる名前
だと良いのかもしれない。
これでsshを使えるようになる。(GithubのClone or download
ボタンでSSH
のURLを使えばsshで接続する)
Markorを入れてマークダウンを書きまくる
Vimで頑張っても良いが、所詮はAndroidなので専用のアプリを使ったほうが早そう。
ということで例えばMarkor: Markdown Editorをインストールして*.md
を書きまくりGitで上げるといった使い方が良さそう。
MariaDBを入れてSQLを叩きまくる
TermuxではMySQLが使えない(そもそもpkg search mysql
でヒットしない)のでほぼMySQL
なMariaDBを使う。
$ pkg install mariadb
MySQLサーバをバックグラウンドで走らせる
$ mysqld &
MySQLサーバにrootで接続する
$ mysql -u root
もしERROR 1698 (28000): Access denied for user 'root'@'localhost'
エラーが出るようなら、MySQLサーバを立てる際に権限を無視させて回避する。
$ mysqld --skip-grant-tables &
これでSQLを叩ける。
python3を入れてPydroid3でコーディングしまくる
まずはPython3をインストール。
$ pkg install python3.7
Vimで頑張っても良いが、Androidなので専用アプリが良さそう。ということでPydroid 3 - IDE for Python 3。
やはりアプリで書いてGitで上げる運用が良さげ。
ubuntu-in-termuxを入れてUbuntuを動かす
TermuxArchを使おうとしたがjavaとかがダメだったのでubuntu-in-termuxを使った。
偶然見つけたサイトのおかげで存在を知った。とてもありがとう => https://www.sololearn.com/Discuss/1768676/java-on-termux
インストールはubuntu-in-termuxの手順に従う。
ほぼコピペで良いが、本稿でも補足的に紹介する。
- 1.Update termux: apt-get update && apt-get upgrade -y
おなじみのパッケージ管理をアプデしろということ。apt-get update
とapt-get upgrade -y
をする。
- 2.Install wget: apt-get install wget -y
3.Install proot: apt-get install proot -y
4.Install git: apt-get install git -y
wget
とproot
とgit
が必要だからインストールしておけということ。apt-get install xxx
する。
- 5.Go to HOME folder: cd ~
6.Download script: git clone https://github.com/MFDGaming/ubuntu-in-termux.git
ホームディレクトリ~/
でgit clone
つまりubuntu-in-termuxのファイル群をディレクトリごとダウンロードしろということ。
※Termuxはホームディレクトリでないと権限が無くて無能
- 8.Go to script folder: cd ubuntu-in-termux
9.Give execution permission: chmod +x ubuntu.sh
10.Run script: ./ubuntu.sh
ダウンロードしたubuntu-in-termux
ディレクトリに入って、ubuntu.sh
に実行権限をつけてから実行しろということ。実行はたとえばこう。
~/ubuntu-in-termux $ bash ubuntu.sh
- 11.Fix resolv.conf: cp ~/ubuntu-in-termux/resolv.conf ~/ubuntu-in-termux/ubuntu-fs/etc/
~/ubuntu-in-termux/
にあるresolv.conf
を~/ubuntu-in-termux/ubuntu-fs/etc/
にコピーしろということ。しまった。やっていない。
- 12.Now just start ubuntu: ./start.sh
いよいよubuntuを起動しろということ。たとえばこう。
~/ubuntu-in-termux $ bash start.sh
ちなみに終了する時はexit
で良い。
JDKをインストールしてJavaを動かす
ubuntu-in-termuxを入れたならばJavaを使える。
まずは息を吐くようにapt-get update
& apt-get upgrade -y
。
で、インストール可能なjdkを探す。たとえばこう。
# apt-cache search jdk
今回はopenjdk-8-jdk
をインストールする。500MBとか持っていかれてつらい。
# apt-get install openjdk-8-jdk
実はこういうエラーを吐かれたりしたが、一応インストールされた。
Errors ware encountered while processing:
dbus
E: Sub-process /usr/bin/dpkg returned an error code (1)
インストールに成功すれば、インストール済みパッケージ一覧に載るはず。
# dpkg -l | grep jdk
ii openjdk-8-jdk:i386 ...
...
javaコマンドも使えるはず。
# java -version
openjdk version "1.8.0_222"
OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_222-8u222-b10-1ubuntu1~19.04.1-b10
OpenJDK Server VM (build 25.222-b10, mixed mode)
LeiningenをインストールしてClojureを動かす
ubuntu-in-termuxを入れたならばJavaが使えるということはClojureが使える
上の項目ができたならば、Leiningenの手順に従ってインストールする。本稿でも補足する。
- 公式サイトから
wget https://raw.githubusercontent.com/technomancy/leiningen/stable/bin/lein
とかでleinスクリプトを持ってくる -
chmod +x lein
とかでlein
に実行権限をつける -
lein
を/bin/
あたりに移動する
(ls
コマンドとかがあるディレクトリ下に配置する。場所はwhich ls
とかで調べられる) -
lein
って実行すれば勝手にインストールしてくれる。
インストールが終わったら以下のコマンドでreplを起動できる。(+ 3 4)
とかで足し算して遊べる。
Clojureを楽しんでいってね。
# lein repl