はじめに
この記事では、振り返りの重要性、具体的に振り返りをどうやったかを経験則で書きます。
メンター、およびメンティー両方の経験をベースに新入社員時代から身に着けるべき振り返りのノウハウを紹介します。
※ 内容はSE色が強い部分があります。
この記事の対象者
- 新入社員
- 新入社員のメンターになったがどういうアドバイスをしていくべきか分からない人
- 振り返りが大事な理由がピンとこない人
そもそも振り返りとは?
仕事などの経験には2種類あり、自ら学習して身に着けていく経験、普段の業務などで知らず知らずのうちに身に付いた経験があります。
振り返りは、知らず知らずのうちに身に付いた経験を認知することで、スキルアップのスピードを上げるためのアクションとここでは定義します。
自身ができたこと、できなかったことを整理して次どういうアクションを取るべきかを明確にすることで、自身のロードマップを描きやすくなります。
振り返りによって目指す長期的なゴールを決める
- 自分の理想の働き方(または人生)を手に入れること
振り返りの究極的なゴールはこれではないかと個人的には考えています。
上記ゴールが正解ではないので「私はこうありたいんだ!」というゴールを自分で定義しましょう。
振り返りの効果を実感するためにはゴールの設定が効果的です。
振り返りによって目指す直近のゴールを決める
- 自身のタスクを効率的に行えるようになる
- 自身の担当できる範囲を拡げる
etc...
理想に近づくためのチェックポイントに到達することを直近のゴールにします。
達成感を感じやすくするとモチベーションアップになります。
振り返りは継続が命
自分の理想の状態になっていくには、一度振り返れば十分というわけにはいきません。
日々の業務の学びをピックアップして、次どうするべきか?を考えることを繰り返して、業務のパフォーマンスを上げていく必要があります。そうすると、結果的にできることが増えていた、所定の領域に自信が付いたという状態になります。
理想は振り返りを習慣化することです。毎週特定の曜日の何時から振り返りを行うなど、生活や業務の中に根付かせることができれば良いです。
継続的な振り返りを行うためのコツは以下の記事が参考になりました。
振り返りの具体的なプロセス
振り返りをするときは、こんな風に実施すると良いという例を出します。
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網羅的に自身の業務について振り返る。
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タスクごとに良かった点、伸びしろを深掘りする。深掘りの帰結として 結局何を学んだのか?次何をするべきか? をアウトプット(言語化)する。
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学んだことをカテゴライズする。(テクニカルスキル、ヒューマンスキルとか。適宜カテゴリ項目は考える。)
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可能であれば先輩などに見てもらいフィードバックをもらう
各セクションの詳細は後述します。
網羅的に自身の業務について振り返る
網羅的であることがポイントです。網羅的に振り返りを行うことで、自身が何をできるようになったか、何ができていないかを洗いざらい可視化できます。
タスクごとに良かった点、伸びしろを深掘りする
網羅的にリストアップした経験を深堀していきます。タスク単位当たりの振り返りフォーマットとして、以下のように振り返ると学んだことを引き出しやすかったです。
- 成功体験に関する振り返り
失敗ばかり振り返るとメンタル的に辛くなるので、自分ができたことにフォーカスするのも大切です。
普段気付かなかった自身の強みが見えてくるかもしれません。
- つまづいた経験(伸びしろ)に関する振り返り
以下のようなフォーマットにしていますが、改善アクションを講じる必要がない学びもあると思います。(先輩の姿をみて感じたことなど)
必ず次のアクションが必要というわけではないので、匙加減は自信で決める必要があります。
学んだことをカテゴライズする
網羅的な振り返りを通して、学んだことが複数出てくるはずです。アウトプットした学びをカテゴライズすることで、自身の強みと弱点を整理しやすくなります。
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カテゴリー例
- テクニカル的な学び
- 自身の取り組みに対する気づき
- 足りていない知識・経験
etc..
可能であれば先輩などに見てもらいフィードバックをもらう
自己完結の振り返りだと、自分では気づいていないポテンシャルや弱みを放置したままになる可能性があります。メンターなどの先輩に振り返り結果をレビューしてもらうことで、自分では思いつけなかったの観点を知ることができるかもしれません。
振り返りに有効なツール
振り返りを行う上で有効だったツールをいくつか紹介します。
自己完結な振り返りを行う場合
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Xmind
マインドマップを作成できるツールです。中心となるキーワードから樹形図的に思考をめぐらしていきます。
他者に自分の振り返りを共有するには使いづらい側面があったので、自分だけで振り返りをしたい場合に有効ではないかと思います。
メンターなどに振り返り内容をレビューしてもらう場合
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Mural
ホワイトボードツールで、オンライン上で複数人で編集しながら付箋を貼っていけるツールです。メンターとメンティーがディスカッションしながら振り返りを行う場合などに有効でした。
まとめ
メンター、およびメンティー両方の経験をベースに新入社員時代から身に着けるべき振り返りのノウハウを紹介しました。
振り返り方法で悩んでいる方は是非トライしてみてください。