はじめに
本記事は 2020-09-08 の記事「agora.io Video SDK for Flutter クイックスタートガイド」 の改訂版となります。
概要
agora.io では Flutter を利用した開発が可能です。
Flutter は Google 社が開発した Android/iOS 向けクロスプラットフォームのフレームワークで、「Dart」というオブジェクト指向言語を使って開発します。
agora.io の Download Center では、Flutter 用のリンクが下図のように表示されますが、こちらは pub.dev に公開している SDK パッケージへのリンクとなっています。
※ 2020-12-09 時点
現在、Flutter サンプルデモは以下のリンクから入手できます。
- https://github.com/AgoraIO-Community/Agora-Flutter-Quickstart
- https://github.com/AgoraIO/Flutter-SDK
1 つ目はライブブロードキャスティングアプリのサンプルが収録されており、ビルド方法は別記事で紹介しています。
2 つ目は 1 対 1 のビデオチャットアプリのサンプルが収録されており、本記事はこちらのビルド方法を紹介します。
ビルド方法
※ 予め Flutter を開発環境に導入してください。
https://flutter.dev/docs/get-started/install
1.Flutter-SDK をダウンロード
2.ファイルを展開し example/lib/config へ移動
3.agora.config.dart を開き、各項目を以下に沿って記入します:
■ appId: App ID を入力
■ token: token を入力 (使わない場合は、空文字列を記載)
■ channelId: デフォルトのチャンネル名を指定 (空文字列の場合、入室前に指定する必要があります)
■ uid: uid を指定 (数値型で入力すること。0 と指定した場合、uid はランダムとなります)
■ stringUid: デフォルトの文字列型 uid を指定 (空文字列の場合、特定の場面で入室前に指定する必要があります)
4.example/lib に戻り、実機ビルド & アプリ起動
※ iOS 用にビルドする場合、 examples/ios/ 内の xCode プロジェクトを開き Signing & Capabilities の設定を一通り行ってからビルドしてください。
$ flutter run
アプリの画面
JoinChannelVideo のテスト。相手が入室すると左上に映像が表示されます。