はじめに
- Vagrantを使って、VirtualBox上にCentOS7.5をインストールする手順です。
- Vagrant自体の説明は研修のテキストを参照してください。
想定する環境
- Windows7(32bit,64bit)
- Proxy環境下での構築を前提としています。
さっそく始めましょう
VirtualBoxのインストール
- Oracle VirtualBox Downloadからダウンロードしてインストールします。
- 2018年6月26日時点の最新版は5.2.12です。
- 特筆すべき点はありませんので、次へ次へでインストールしてください。
Vagrantのインストール
- ここからダウンロードしてインストールします。
- 2018年6月26日時点の最新版は2.1.1です。
- 特筆すべき点はありませんので、次へ次へでインストールしてください。
プロキシの設定
- boxファイルをダウンロードするときにインターネットに接続しますが、プロキシ設定が必要となります。
- コンピュータ - プロパティ - システム詳細設定 - 環境変数 - 新規 でhttp_proxyとhttps_proxyを設定してください。(http://から記載します)
プラグインのインストール
- コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
- このプラグインはVagrant管理下のOS起動時にプロキシを自動的に設定してくれるプラグインです。たとえばyum,wget,curl利用時にproxyの設定をする必要が無くなります。
- コマンドプロンプトでvagrantコマンドが使用できない場合は、パスが通っていない可能性があります。コンピュータ - プロパティ - システム詳細設定 - 環境変数 - システム環境変数「Path」を編集し、「C:\HashiCorp\Vagrant\bin」を追加してください。
c:\vagrant> vagrant plugin install vagrant-proxyconf
プラグインがインストールできたことを確認
- vagrant-proxyconf が表示されれば成功です。
c:\vagrant> vagrant plugin list
vagrant-proxyconf (1.5.2)
Vagrantを使って
CentOSを起動してみよう
1.ディレクトリを作成する
C:¥vagrant¥centos75ディレクトリを作成します
2.Vagrantfileを作る
- C:¥vagrant¥centos75¥Vagrantfileというファイルを作成。
- PROXY_HOST,PROXY_PORTは環境に合わせて変更
Vagrant.configure(2) do |config|
config.vm.define "test" do |node|
node.vm.box = "bento/centos-7.5"
node.vm.hostname = "test"
node.vm.network :private_network, ip: "192.168.1.10"
end
config.ssh.insert_key = false
config.vm.provider :virtualbox do |vb|
vb.gui = false
vb.memory = 512
end
if Vagrant.has_plugin?("vagrant-proxyconf")
config.proxy.http = "http://PROXY_URL:PROXY_PORT/"
config.proxy.https = "http://PROXY_URL:PROXY_PORT/"
config.proxy.no_proxy = "localhost,127.0.0.1,192.168."
end
end
3.CentOSを起動します。
- コマンドプロンプトでvagrant up
c:\vagrant\centos75>vagrant up
Bringing machine 'test' up with 'virtualbox' provider...
==> test: Importing base box 'bento/centos-7.5'...
==> test: Matching MAC address for NAT networking...
・・・・
==> test: Mounting shared folders...
test: /vagrant => C:/vagrant/centos75
- うまく起動できた人は「動作確認」の章まで飛ばしてください。(32bitOSを使っている人はうまくいかないかも)
起動がうまくいかない人は、次の手順を試してみてください。
vagrantエラーあるあるを確認する
- vagrant起動時にcurlを叩くが、dllがないと言われることがあるらしい - VagrantでBox追加時にエラーが出た時の話
boxファイルをダウンロード
- boxファイル(OSイメージ)をダウンロードして、c:\centos-7.5という名前で配置。
https://app.vagrantup.com/bento/boxes/centos-7.5/versions/201806.08.0/providers/virtualbox.box
boxファイルをvagrantに認識させる
- コマンドプロンプトで以下を実行。successfullyが表示されること。
c:\vagrant\centos7.3>vagrant box add bento/centos-7.5 file:///C:/centos7.5
==> box: Box file was not detected as metadata. Adding it directly...
==> box: Adding box 'bento/centos-7.5' (v0) for provider:
box: Unpacking necessary files from: file:///C:/centos7.5
box: Progress: 100% (Rate: 5305M/s, Estimated time remaining: --:--:--)
==> box: Successfully added box 'bento/centos-7.5' (v0) for 'virtualbox'!
boxファイルが認識できていることを確認
- コマンドプロンプトでvagrant box listを実行
- bento/centos-7.5 (virtualbox, 0)が表示されていることを確認
c:\vagrant\centos75>vagrant box list
bento/centos-7.5 (virtualbox, 0)
CentOSを起動します。
- コマンドプロンプトでvagrant up
c:\vagrant\centos75>vagrant up
Bringing machine 'test' up with 'virtualbox' provider...
==> test: Importing base box 'bento/centos-7.5'...
==> test: Matching MAC address for NAT networking...
・・・・
==> test: Mounting shared folders...
test: /vagrant => C:/vagrant/centos75
動作確認
起動確認
- 無事起動できていることを確認する。
- コマンドプロンプトでvagrant statusを実行し、runningになっていることを確認
$ vagrant status
Current machine status:
test running (virtualbox)
ログイン確認
- teratermでSSHログインできることを確認
IPアドレス:192.168.1.10
ユーザID:vagrant
パスワード:vagrant
これでインストールは完了です。
###プロキシ設定確認
- ncコマンドをインストール
$ sudo yum -y install nc
- ncコマンドが動くことを確認(localhost:22が疎通できることを確認)
$ nc -v -z localhost 22
Connection to localhost 22 port [tcp/ssh] succeeded!