投稿日より数か月前に統計検定準1級に合格しましたので、受かっての感想を学習から実際の受験までの流れでざっくり話していければと思います。
試験は以下の点数で合格しました。学習時間は確か120~130時間くらいで想定よりも早く受かりました。
ほんとギリギリで受かるとかいう惨状です(言い訳をすると勉強はしてましたが、実際の問題の傾向を確かめたくて試しに受けたら受かったとかいう状況です。勿論ちゃんと隙あらば合格するつもりでは受けました笑)
また計算ミスも試験終了後に気づいたので、それを考慮すればもう少し余裕はあったのかも(これも言い訳)
1.自己紹介
・国立大学の経済学部生
・一応文系では入ったけど、数学は好きで数Ⅲとかも学習済み
・大学2年次からデータサイエンスに興味を持ち、色々と勉強中
ざっとこんな感じのステータスです。統計学とかは大学の講義で学習していて、微積・線形代数の扱いに関しても事前知識はある状態で学習を始めました。ちなみに統計検定準1級を取ろうと思ったきっかけは単純な興味と自身の実力証明になるかなと思ったからです。
2.どんな感じで勉強したの?(ざっくり)
自分が受験を決めた際には、先人たちの合格体験記をもとにある程度の合格までの構想を立てました。実際にはざっくりと以下の通りに計画しました。
- 統計検定2級の知識の復習(過去問を用いて)
- ワークブックを用いて知識を網羅的に吸収していく
- 準1級の過去問演習をし、自身の理解しきれていない範囲を理解し、再学習
- 試しに受験してみる(実際はここで受かった)
- 5で把握した傾向をもとに再学習して、受験
先人の方々の合格体験記を見ていると、「ワークブックで十分」や「難しい分野は別途参考書を用意した方が良い」、「結構傾向が違うから試しに受験してみるべき」など色々な意見がありましたが、総合的に勘案して、このようにしました。実際にこの計画は意外と正解だと振り返っても個人的には思います。
3.勉強の詳細
ここでは自分が行った勉強の詳細を振り返っていきたいと思います。
(1)統計検定2級範囲の振り返り
まずは最初に行ったことです。共分散や相関係数の計算、各種検定の知識、基本的な回帰分析の知識などが本当に定着しているかどうかを確認したうえで準1級の学習に移りました。準1級では本当の基礎中の基礎知識として扱われるので、いちいち戻って再学習していたらもったいないと思います。個人的によほど自身がある人でない限りは、しっかりと2級範囲の内容は復習することをお勧めします。
(2)ワークブックを用いて知識を網羅的に吸収していく
最初は結構にスムーズに進んで「これ意外と余裕じゃん」とか思ってたら、途中から段々と難易度がインフレしてきました。何とかインターネットのお力も借りながら全範囲を通すことができましたが、何箇所かは「こんな感じかな」みたいな浅い理解で通しました。(試験受け終わった後に振り返って、これが一番の失敗でした。細かい知識も普通に出されてきて、痛い目をみました。)
特に苦労した章は
・24章 クラスター分析
・27章 時系列解析
・31章 ベイズ法(というかMHアルゴリズム以降の話)
です。
ここら辺は本当にインターネット様に救われました。現代の技術に感謝です。
(3)過去問演習後、再学習
あやふやな知識が混同している状態で、過去問を解きました。しっかりとあやふやな理解の部分の問題は玉砕して点数を全然とれていなかったので、その部分を中心に、問題を解いていて心配になった部分も含めながら、再学習しました。
※もしかしたら節約のために「過去問買わなくていいかな」とか思っている人いるかもしれませんが、個人的には絶対買った方が良いと思います。正直過去問とCBTの形式は違うと言えば違かったのですが、自身の現状を苦手分野を把握して今後の勉強に繋げるためにも買っておきましょう。
4.受験の感想
受験会場で受けたときのことについてお話したいと思います。
会場について実際に問題を解くぞってなって、試験中に非常に困ったことがあって、
「ラミネート書きづらいし、一度に貰える枚数限られてるから積極的にメモとるの憚られる」
めちゃくちゃこれを感じました。
ラミネートにペンで書き込む形式だったのですが、これがまず書きづらいし消せない。そしてラミネートの所持制限あって、書き終わったラミネートと交換に新しいラミネートを提供されるので、自分のメモの痕跡が取り上げられます。あとシンプルに交換の度に試験官の方を呼び出さなければならなかったので非常に面倒でした。(まさか問題以外の部分でこんなに悩まされるのかという感じでした、、、)
これから受験する人は、以上のことを念頭に置いておいた方がいいかもしれません。(あと勿論電卓は忘れないように)
5.CBTの問題と学習計画についての感想
まずCBTの問題についての感想なのですが、体感過去問より全然難しく感じました。また3(2)でも言及しているとおり、本当に幅広く細かいところまで出してきて、出題範囲全体をちゃんと理解しているかを問われているような気がしました。1級は数学力みたいな部分が大事だと聞きますが、準1級に関してはある一定程度は必要であるものの、そこまで高度なことは要求されず、それよりもいかにこの膨大な範囲をしっかりと記憶できるかということが大事であるのではないかとCBT試験を受けて感じました。自分は学習時に「ここは出ないだろう」と思っていた部分が試験で出てきて思わずびっくりしました。そのため合格には勿論しっかりとした学習による記憶の定着も重要ですが、人によっては一種の出題問題の運の要素で左右されて合格・不合格が決まることもあるのではないかと思います。これから準1級取りたいと考えている人は、ある程度学習が一段落した時点で試しに一度受験してみることを個人的におすすめします。実際に受けて「こんな問題なんだ」という感覚を掴んだ方が今後の勉強に活かしやすいです。(勿論、その受験で受かることも視野に入るくらいには勉強した方がいい)
こうなっているからこそ、最初から頻出そうな単元を絞り込んだ勉強ではなく、網羅的に取り組んでいったことは非常に正解だったと思います。自分でもある程度細かい部分にも目を通したつもりでしたが、それでも全然に足りないくらいでした。基本的に準1級に受かるためだったらワークブックと過去問を準備すれば十分で、各単元についての書籍を別途買うことは必要ないと感じています。準1級を取り終わって面白い単元があったなとかがあれば、そこで書籍を買って深く勉強していくことが良いと思います。(自分も時系列分析については参考書を買って勉強するようになった)
6.おわりに
自分の統計検定準1級に関しての体験記は感想ベースでまとめて、できるだけ読みやすいようにしました。感想ベースで終わりましたので、理論のここはこう勉強した方が良い等のアドバイスについて他の方々の合格体験記も併せて読んで、確認することをお勧めいたします。
初投稿でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
皆さんの勉強が捗ることを願ってここで締めさせていただきます
それでは、また!!