#概要
こんにちは、初投稿です。
2021年1月某日、統計検定2級に合格したのでその勉強法について書きたいと思います。
#目次
- 前提
- 使用した参考書
- 勉強法
- 受験の流れ
- 結果と感想
#前提
まず勉強する前の僕の状態を端的に述べると以下の通り
・高校で数Ⅲまで学習した理系大学生
・統計学に関してはほぼ知識なし
・機械学習に興味があり、統計学的知識が必要になったので受験
#使用した参考書
①日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎
②日本統計学会公式認定 統計検定2級 公式問題集2017~2019(過去問)
③日本統計学会公式認定 統計検定2級 公式問題集2014~2016(過去問)
#勉強法
まず①の日本統計学会公式の統計学基礎を用いて勉強しました。
統計学基礎の読むべき内容としては210ページほどで以下のような構成になっています。
・第1章 データの記述と要約
・第2章 確率と確率分布
・第3章 統計的推定
・第4章 統計的仮説検定
・第5章 線型モデル分析
・第6章 その他の分析法
・第7章 付録
僕はこの本の第1章から6章を2週間でかけて理解しながら読みました。
1章に関しては比較的スムーズに理解できました。しかしこの章の理解が先の章の土台になります。
2章~4章は統計検定の最頻出分野であるのでしっかり理解しました。確率分布について期待値と分散を暗記していれば問題を解く上で楽になります。特に正規分布と標準化については式は意味を理解しといた方がいいと思いました。3章と4章はセットで考えました。というのも3章がわかれば4章もできます(笑)。ただし推定と検定の違いについては意識しました。あとどこでどの確率分布を使用するのかをしっかり覚えました。後から思い返してもここの勉強法が一番重要だったと思います。
5章は回帰直線と一次元分散分析とRについて理解しました。回帰直線については第1章で触れていたのでスムーズに理解できました。一次元分散分析はみなさんご存じの「統○の時間」さんにお世話になりました。正直ここが一番難しかったので統○の時間」さんには本当に感謝しています。しかし今から思えば2級の試験は選択解答で計算もしやすく工夫されていたので、試験で解く分にはそんなに難易度はそんなに高くない気はしました。Rは慣れが重要です。僕はネットで統計検定のRについて調べて慣れました。
6章は主に適合度の検定と独立性の検定です。この章は比較的短く、そこまで難しくはないのでこの2つの検定は容易に理解できると思います。
題名の通り2週間で統計検定2級に合格したのですが、この本中心に勉強した最初の2週間は平均して毎日2時間は勉強しました。この最初の2週間は特に重要だったと思います。
そして後の2週間で②③の過去問を解きました。過去問を解いては間違えた分野の復習を統計学基礎で行うというアウトプットとインプットの繰り返しです。おそらく一番最初に2018年6月の過去問を解いたのですが、正答率は50%後半くらいだったと思います。合格率が60%であったことと、正直この時点で合格できるだろうと思っていたこともあり、かなり焦りました。過去問を初めて解いた感想としては割と細かいことも聞かれるんだなと思いました。当たり前のことですが統計学基礎にのっている内容はどれも出る可能性があると考えといた方がいいです。このときの僕はどうせ太字のところばかりだろという考えだったので過去問を解いてみて考えを改めました。
その後は過去問演習を繰り返し4年分解きました。正直3年分で良かったのですが、2014~2016の過去問を買ってしまったこともあり記念に解きました。この頃には正答率が70~85%で安定していました。このころには正直やる気がなくなっていて、年末年始ということもあり、あんまり勉強していませんでした。しかし、心の底では勉強しないといけないという焦りがあり、怠けと焦りの間で葛藤していました。そこで勉強からの解放を夢見て受験を決意しました。
#受験の流れ
僕はCBT受験というパソコンで解答するという方式で受験しました。自分で受験会場を選択し、日時を指定して申し込みを行いました。運が良く近所に受験会場があり、すぐに受験できる日程があり助かりました。ちなみに受験票はありませんでした。
#結果と感想
76点で合格しました。合格基準点が60点前後なので、高くもなく低くもないといった中途半端な点数です(笑)。
受験会場に行くと他にも2人受験者の方がいましたが、試験時間が違ったので統計検定2級の受験者ではなさそうでした。筆記用具も時計も必要なく、会場の方からペンとラミネート加工された紙と確率分布の付表が手渡され、それらを用いて試験に臨みました。受験した正直な感想として、CBT受験ということもあり過去問とは少し異なりました。詳細については控えますが、過去問が解けていれば対応可能です。僕は過去問より解きやすい印象でした。あとパソコンの画面から問題文を読むということで、問題が読みにくいことを警戒していましたが、そこまで気にはなりませんでした。試験時間は5分ほど余りましたが、最後まで確認を行いました。試験を終えると、軽いアンケートに答えた後に結果が表示されました。一応合格であったので大満足です。欲を言えば80点取りたかったな...。
今から思うことは2級の試験は思っていたよりも簡単でした。最悪丸暗記でも乗り切れると思います。僕は2級を終えて準1級の勉強を始めたのですが、難易度は比べものにならないくらいというのが正直な感想です。ここで統計学の洗礼なるものを受けることになりそうです。しかし、2級の知識が完璧になれば準1級の勉強も少しは楽になるのではないかと思ったので、もう一度2級の範囲を復習しようと思い、自分自身を思い出す意味でこの記事を書きました。また準1級について書こうと思います。