はじめに
本記事では、Direct ConnectとExpressRouteの料金体系についてまとめました。
Direct Connect、ExpressRouteにはそれぞれ直接接続、ホスト接続があり、接続方式によって料金体系が変わります。
※ 直接接続:利用者が専用線を所有し、データセンター事業者に直接AWS/Azureへの接続の依頼をする形態
※ ホスト接続:デリバリーパートナーが利用者に代わってDirect Connect/ExpressRouteの専用線を作成し、利用者にポートの1つを貸与する形態
Direct Connec、ExpressRouteともに料金体系についてまとめられている記事が少なかったため、備忘録として残しておきます。
Direct Connect
Direct Connectの月額利用料は以下の2つに分かれます。
- ポート利用料
- データ転送料
ポート利用料
- ホスト接続の場合、ポートを所有しているDirect Connectデリバリーパートナーに課金されます。
- 物理接続の場合、ポートを所有しているAWSアカウントに課金されます。
専用線接続容量によって、1時間当たりの料金が課金されます。
ホスト接続では50Gbpsから、物理接続では1Gbpsから選択可能です。
データ転送料
- データ転送アウト(AWS→オンプレミス)では、データ転送元となるAWSサービスを所有するアカウントに課金されます。
- データ転送イン(オンプレミス→AWS)は、課金対象ではなく、無料となります。
Direct Connectの料金体系まとめ
ExpressRoute
ExpressRouteの月額利用料は以下の2つに分かれます。
- ポート利用料
- データ転送料
ポート利用料
- ExpressRoute(ホスト接続)の場合、ExpressRoute回線を所有するExpressRouteのデリバリーパートナーに課金されます。
- ExpressRoute Direct(直接接続)の場合、ExperessRoute Direct回線を所有するサブスクリプションに課金されます。
データ転送料
データ転送料には、以下の2つのデータプランがあり、それぞれ課金体系が違います。
-
従量課金データプラン
- データ転送アウト(Azure→オンプレミス)では、ExpressRoute/ExpressRoute Directを利用するサブスクリプションに課金されます。
- データ転送イン(オンプレミス→Azure)は、課金対象ではなく、無料となります。
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無制限データプラン
- 月額固定のポート料金が請求され、データ転送アウト/インともに無料となります。
基本的には、従量課金データプランのほうが安くなります。
ExpressRouteの料金体系まとめ
料金体系を表にまとめると、以下の通りになります。
まとめ
Direct Connect、ExpressRouteの料金体系は似ているようで少し違いがあります。
参考にしていただけると幸いです。