はじめに
Route 53って、初心者にとってかなり難しくないですか?
何をしているのかイメージが湧きにくく、私もかなり苦戦しました。
そこで、Route 53に必要な名前解決の基本知識とともに、ざっくり解説したいと思います。
DNSとは
DNS(Domain Name System)は、ホスト名とIPアドレスを紐づける仕組みです。
ホスト名からIPアドレスを求めることを名前解決といいます。
- 正引き:ホスト名からIPアドレス
- 逆引き:IPアドレスからホスト名
DNSの構成要素
DNSは以下の要素で構成されています。
2024年現在、.co.jpサーバはjpサーバに統合されているため、下記の図は正確には正しくありません。
Route 53の概要
Route 53は、AWSが提供するDNSサービスです。
主な機能
- ドメイン名の登録と関rに
- ホストゾーン
- リゾルバー
- ヘルスチェック
Route 53 Resolver
Route 53 Resolverは、フルサービスリゾルバを提供します。
デフォルトでは、VPCを作成した時点でインターネット上のドメインに問い合わせをするリゾルバーが作成されます。
VPC内での名前解決や、オンプレミスと接続して名前解決を行う際に追加でリゾルバーを作成することが可能です。
Route 53 Hosted Zone
Route 53 Hosted Zoneは、 ゾーン情報を管理するため権威DNSにあたります。
ドメイン名の問い合わせに対して、どういう回答をするのかの設定をまとめたものです。
ドメイン名の問合せに対する回答について、ルーティングポリシーで設定可能です。
例)eample.comというドメイン名の問い合わせがあった場合に、11.11.11.11と22.22.22.22という2つのIPアドレスをランダムに返すようにする
パブリックホストゾーン
プライベートホストゾーン
Route 53 ヘルスチェック
Route 53 ヘルスチェック機能は、エンドポイントの健全性を定期的にチェックし、障害が発生した場合にトラフィックを別のエンドポイントにルーティングできるようにする機能です。
Route 53 ヘルスチェックは、以下の方法でエンドポイントの健全性をチェックします。
- HTTP ヘルスチェック:エンドポイントにHTTP要求を送信して、応答コードが200であることを確認
- HTTPS ヘルスチェック:エンドポイントにHTTPS要求を送信して、応答コードが200であることを確認
- TCP ヘルスチェック:エンドポイントにTCP接続を試行して、接続が成功することを確認
- ICMP ヘルスチェック:エンドポイントにICMP要求を送信して、応答が返されることを確認
おわりに
Route 53の基礎をわかると、一気に勉強がはかどりますね!