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AndroidThingsをRaspberryPi3にセットアップする

Last updated at Posted at 2017-06-09

 東北Tech道場/第3期郡山道場にあたり、AndroidThingsをRaspberryPiにセットアップした作業の記録です。

 初期設定の操作には、他のページなどで紹介されている一般的な手順の「有線LAN」と「USBキーボード」を使いません。そのかわり「USBシリアル変換ケーブル」が必要です。
 また、ディスプレイには「RaspberryPi 7インチ公式タッチディスプレイ」が使用できることを確認できました。

#準備

##使用した機材

##ダウンロードしたファイル

##使用した補助ソフト

WindowsPCにAndroid Studioをインストール

 ダウンロードした「android-studio-bundle-162.3934792-windows.exe」を実行するだけ。
 すべてデフォルト。詳しくは覚えていない。

SDメモリにAndroidThingsのディスクイメージを書き込む

 参考にした公式ガイドでは、「Etcher」や「Win32DiskImager」というものを使うように書いてありましたが、手元のPCに「[DD for Windows]
(http://www.si-linux.co.jp/techinfo/index.php?DD%20for%20Windows)」が入っていたのでこれを使用してSDメモリカードに書き込みました。

  1. ダウンロードした「androidthings_rpi3_devpreview_4.zip」を解凍する。解凍後のイメージファイル「iot_rpi3.img」は4Gバイト以上あるので注意。
  2. SDメモリカードをフォーマットする
  3. DD for Windowsを右クリックメニューの「管理者として実行」で起動する
  4. ドライブを選択。
  5. 解凍後のイメージファイル「iot_rpi3.img」を選択。ファイルの種類は「All files」にしないとimgファイルが選べない。
  6. 「書込」ボタンを押す。かなり時間がかかります。

#RaspberryPi3で起動

  1. AndroidThingsのイメージを書き込んだSDメモリカードをRaspberryPi3にセットする。
  2. 電源アダプタを接続する

 以上で、すんなりタッチパネルディスプレイに起動画面が表示されました・・・・
 しかーし!!なんと表示が上下逆さまです!!
 またLANにもつながっていないので何もできません。
 いくつか設定を施します。

#ディスプレイの上下逆さま現象に対処
 この作業は普通の外付けディスプレイをHDMIで接続している場合は不要です。そもそも用途によってはディスプレイ自体が不要です。
 この記事を参考に作業。

  1. いったんSDメモリカードをRaspberryPi3から抜き、WindowsPCに刺し直す。
  2. SDメモリカードのルートにあるconfig.txtを開く
  3. ファイルの最後に「lcd_rotate=2」の一行を追加して保存
  4. RaspberryPiにセットして起動。今度はちゃんと正しく表示されました。

#USBシリアル変換ケーブルによるコンソール接続
 RaspberryPiはUSBデバイスとして動作しないためUSBケーブル接続ではアプリ開発できないそうです。そこで有線または無線LANに接続する必要があります。
 公式ガイドでは最初に有線LANに接続して無線LANの設定をするという2段階の作業になっていますが、手元にUSBシリアル変換ケーブルがあったので、有線LANもUSBキーボードも使わず、WindowsPCからシリアルコンソール経由で設定しました。

  1. USBシリアルケーブルをRaspberryPi3のGPIOコネクタに接続IMG_2535.JPG

  2. PCでTeraTermを起動する。シリアルポートを開き、通信設定は「ボーレート:115200bps、データ:8bit、パリティ:none、ストップ:1bit」とする。

  3. RaspberryPi3を起動するとTeraTermの画面にコンソールが表示される。

#無線LANの設定
 接続する無線LANのSSIDとパスコードを確認しておく。
 コンソールに下記のコマンドを入力する。

am startservice \
    -n com.google.wifisetup/.WifiSetupService \
    -a WifiSetupService.Connect \
    -e ssid <Network_SSID> \
    -e passphrase <Network_Passcode>

 <Network_SSID>と<Network_Passcode>の部分に、それぞれ無線LANのSSIDとパスコードを入力する。

 打ち間違いの修正や確認をしやすいように、私は上のコマンドをいったんテキストエディタに入力して編集し、これをコンソールにコピー&ペーストしました。
 無線LANの接続が完了するとディスプレイにSSIDやIPアドレスが表示されます。
 下記のコマンドで、WiFiインターフェースにIPアドレス等が設定されていることや、pingが通ることなどネットワークの疎通を確認します。

ifconfig
ping <ルータのアドレスなど>

以上、無線LANに接続した状態でAndroidThingsを起動することができました。
IMG_2533.JPG

 ちなみにちゃんとタッチパネルも動作します。
IMG_2534.JPG

#注意
 忘れがちですが、RaspberryPiの電源を切る時はいきなり電源アダプタを抜いてはいけません。SDメモリカードの内容が破損する恐れがあります。
 コンソールで下記のコマンドを入力してから、電源を切断します。
reboot -p

#おしまい
 Androidそのものの開発をしたことがないので、この後何をどうしたらいいのかわかりません。Tech道場でそこら辺を探りつつ、何に使おうか考えたいと思います。

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