はじめに
WindowsのExcelでマクロを保存する時、「個人用マクロブック」を使う人は多いと思います。
というのも基本Excelのマクロは保存したブック上でしか使えません。
そのため、一度作ったマクロを他のExcelで使い時は再度Visual Basicを保存するか過去のファイルを開く必要があります。
しかしマクロの保存先を[個人用マクロブック(PERSONAL.xlsb)]にしておくと、新しくExcelファイルを作ってもその個人用マクロブックからいつでもマクロを呼び出すことができるのです。
お気に入りのサイトをブックマークに保存しブックマークバーからいつでもアクセスできるようなイメージです。
これをWindows時代には多用していたのですが、Macに変えてから個人用マクロブックがなくて困っていました。
ですが、色々と試した結果Windowsと同じように実装できたので記しておきます。
想定読者
・Windows時代に個人用マクロブックを使っていてMacに変えた方
・Macユーザーでマクロを頻繁に利用する方
1.個人用マクロブックの保存先を突き止める
個人用マクロブックとは、Excelで新しいブックを作るときに毎回自動で立ち上がるスタートアプリのようなものです。
スタートアプリとして認識してもらうため、まずは保存先を見つけます。
保存先はこちらです。
/Users/[ユーザー名]/Library/Group Containers/[OfficeのID].Office/User Content.localized/Startup.localized/Excel/PERSONAL.XLSB
参考:https://ameblo.jp/altair265/entry-12709546846.html
この際、ユーザー名とOfficeのIDを自分のものに変更する必要があります。
保存先を見つける際に役立つ機能として
- 特定のファイルのファイルパスをコピーする
- ファイルを右クリックしたあとOptionキーを押すと「パス名をコピー」が表示される
- 特定のディレクトリに飛ぶ
- cmd + shift + G
は使えると便利です。
これでどうにか保存先を突き止めたら、フォルダをFinderのサイドバーに入れておきましょう。
後ほどExcelブックの保存先として指定する際に使います。
ここでは「Excel」とファイル名を変えておきました。
2.PERSONAL.xlsbを保存する
続いて、普通にExcelの新規ファイルを作り、保存します。
1で見つけたフォルダを場所として指定し、ファイル形式を[Excel バイナリブック]とします。
名前は勿論自由です。筆者はWindows時代と同じ名前にしています。
3.検証する
保存が完了したら、Excelを一旦落としましょう。
その後、新規でブックを立ち上げます。
ブックを立ち上げたのと同時に、先ほど保存したバイナリブックが立ち上がれば成功です。
あとは、Visual Basicからマクロを保存する際にバイナリブックを保存すれば完了です。
バイナリブックに自分の作ったマクロが残り続けるため、一度作ったマクロはいつでも呼び出すことが可能です。
お疲れ様でした。