はじめに
OCI、使ってますか?
太っ腹な無料インスタンス枠が用意されていることから、私は個人的な検証などでよく利用しています。
この無料枠を利用してKubernetesクラスターを作成する記事をブログなどで見かけますが、ほとんどがkubeadmを利用してインストールを行う手法となっています。
ここでは、OCIのマネージドKubernetesサービスであるOKEを無料で利用する手法を紹介します。
おことわり
OKEが無料で使えるということについて、公式ドキュメント上では明言はされていません。
私個人が試した限りでは請求額は0円でしたが、必ずしも保障されるものでないことをご了承ください。
手順
OKEクラスターを作成する際に、
- シェイプでVM.Standard.A1.Flexを選択
- OCPU・メモリー量をAlways Freeの枠内に収まる大きさにする
というだけです。
下の画面のように2OCPU/12GBメモリー/2ノードであれば枠内に収まります。
解説
OKEはクラスター管理の料金は発生しません。
ワーカーノードのコンピュートインスタンスが課金対象となります。
で、OKEのワーカーノードはIaaSのインスタンス一覧に並んで表示されてます。(赤枠内がOKEのワーカーノード)
OKEで管理されているけれども、OCI内の扱いとしてはIaaSのVMと同等ということのようです。
公式ドキュメントには「コンピュート仮想マシン(VM)インスタンスを作成するためのコンピュート・サービスで一連のAlways Freeリソースを取得します。」との記載があり、
「VMインスタンスを作成するためのコンピュート・サービス」=OKEと解釈すれば、Always Freeの対象と捉えてOK…?
以前からあったVM.Standard.E2.1.MicroのシェイプはOKEのノードとして選択できませんでしたが、
VM.Standard.A1.FlexがAlways Freeに加わったことで、OKEを実質無料で使うことができるようになったということのようです。
Oracleはこの縛りを想定していた…?
欠点
CPUアーキテクチャはARM64なので、コンテナイメージによって動かない(AMD64でしか公開されてない)ものもあります。
そういうイメージは稼働を諦める、もしくは自分でARM64アーキテクチャでイメージビルドして対応しましょう。
おわりに
「ちょっとKubernetes触ってみたい、けどkubeadmとかよくわからないし…」という方には最適な選択肢ではないでしょうか。
お手軽勉強用(+ちょっとしたワークロードなら余裕で動かせる)環境としてぜひ。
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