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Kitchen driver for oVirt

Last updated at Posted at 2020-12-01

SRA Advent Calendarの2日目です。
ネットワークシステムサービス第1事業部の ふじまき です。

Test KitchenoVirtを使う場合、VagrantVagrantのoVirt用のモジュールを追加して、kitchenドライバーはVagrantを使えばよいのですが、LinuxサーバにVagrant入れたくない(偏見)のでkitchen-ovirtを作ってみました。

なお、今のところWindowsには対応してません。:slight_smile:

kitchen-ovirtの使い方

ここの詳細日本語版:grinning:

インストール

ソースをビルドするかgemをダウンロードして、インストールします。

$ gem install /path/to/kitchen-ovirt-0.0.1.gem

CentOS7系の場合、Software CollectionsでRuby2.5以上をインストール、有効にしておく必要があります。(Ruby2.4でもovirt-engine-sdkの4.3.1を事前に入れておけばOK)

設定

パラメータ 必須? デフォルト値 説明
engine_url yes なし oVirtのAPIのURL https://ovirt.example.com/ovirt-engine/api
ovirt_username no admin@internal APIをリクエストする時のユーザー名 kitchen@internal
ovirt_password yes なし ovirt_usernameで指定したユーザーのパスワード kitchen-password
vm_net_interface yes なし 仮想マシン内でIPをアサインするインターフェイス名 eth0
vm_net_address yes なし 仮想マシンに設定するIPアドレス 192.168.1.2
vm_net_netmask yes なし 仮想マシンに設定するネットマスク。IPv6の場合はプリフィックス 255.255.255.0 , 64
datacenter no Default 使用するoVirtのデータセンター名 TokyoDataCenter
cluster no Default 使用するoVirtのクラスター名 Cluster123
template no .kitchen.ymlのplatform名 使用するテンプレート名。デフォルト以外を指定したい場合のみ centos-7-v1
vm_name no tk-"suite名"-"platform名"-"ランダム文字" oVirt上の仮想マシン名 kitchen-test-123
vm_username no root 仮想マシンにログインする管理者アカウント
vm_password no root123 仮想マシンの管理者アカウントに設定するパスワード
vm_description no Test Kitchen VM oVirt上の仮想マシンにつける説明
vm_net_ipver no IPv4 仮想マシンで使用するIPプロトコルバージョン。IPv4 or IPv6を指定
dns_servers no なし 仮想マシンで使用するDNSサーバ。複数の場合はカンマ区切り "192.168.1.1,192.168.2.1"
wait_after_up no 10 仮想マシン起動後のウェイト(秒)

wait_after_upはoVirtが仮想マシン起動を認識してもcloud-init諸々が完了してない事があるので念のためのウェイト。

テンプレート仮想マシン作成

基本は以下の流れ

  1. oVirt上でゲストを作成
  2. 作成したゲストにcloud-initをインストール
  3. その他必要な設定諸々をする(後述)
  4. シャットダウンしてテンプレート作成メニューで「テンプレートをシーリングする」のチェックを付けてテンプレート作成

私の場合chef(cinc)を使っており、毎回インストールするのは無駄なのでテンプレート仮想マシンにインストールしています。

CentOS 7,8

必須のカスタマイズは特になし。なおCentOS6(2020年11月30日でEoL)標準のcloud-initはoVirt 4.4では動きませんでした。

Ubuntu Server 18.04 / 20.04共通

Ubuntu 16.04は未確認。

  • rootユーザーにパスワードを設定。
  • openssh-serverを入れる。
  • rootユーザーのsshログインを許可&ログイン確認しておく。

手元の環境では仮想マシンのNICに固定IPをアサインし、その設定消してからテンプレートにすると何故かネットワークが自動起動しない(cloud-initで設定は更新されていて、netplan applyするとupする。謎)のでDHCP有効なままテンプレート化しています。

Ubuntu Server 20.04

上記に加えて

  • fstabのデバイスがuuid指定になっている場合、通常のデバイス名に直す
  • 以下のcloud-init設定削除
$ sudo rm /etc/cloud/cloud.cfg.d/subiquity-disable-cloudinit-networking.cfg
$ sudo rm /etc/cloud/cloud.cfg.d/99-installer.cfg
  • oVirtが使うDatasourceのConfigDriveを有効にする設定ファイルを作成
$ echo 'datasource_list: [ ConfigDrive ]' | sudo tee /etc/cloud/cloud.cfg.d/99-datasource.cfg

kitchen driverの書き方

一応、プログラミングネタとしてちょっとだけ。
以前はkitchen driver createでひな形を作れたらしいですが、機能が削除されているので、kitchen-ovirtの作成ではgemでひな形作って構成は既存ドライバを真似ています。

作り方のドキュメントが無いのですが、大体以下のような流れで作る事が出来ます。

  1. Kitchen::Driver::Baseを継承して新規ドライバのクラスを作成
  2. createメソッドの中でSDKを使って新規仮想マシンを作成し、引数で受け取ったハッシュ("state")の:server_nameに仮想マシン名、:hostnameにIPアドレス、:usernameにsshログインユーザー名、:passwordにsshログインパスワードを格納
  3. destroyメソッドの中で作成した仮想マシンを破棄、stateをクリア
  4. .kitchen.ymlに書くドライバのコンフィグはrequired_config/default_configで宣言

Tips: chef-workstationでprovisionerにcincを使う

Chefの公式パッケージは2019年4月頃に有償化され、コミュニティビルドのパッケージを配布するCINCが立ち上がりました。
が、cinc-workstationパッケージは現在pre-releaseとなっており有償化前のchef-workstationを使っている環境も多いと思います。(私含む)

chef-workstation環境の.kitchen.ymlのprovisionerで

install_strategy: once
product_name: cinc

と書いてもチェックで弾かれて動きません。

このチェックはchef-workstationパッケージに含まれているmixlib-installというgemの中で静的に定義されているので、以下4行追加すると動くようになります。

  product "cinc" do
    product_name "Cinc Client"
    package_name "cinc"
  end

当たり前ですが、cinc-workstationでは最初から入っているので修正不要です。

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