LVMについて
LVM(logical volume manager)とは、複数のハード・ディスクやパーティションにまたがった記憶領域を一つの論理的なディスクとして扱うことのできるディスク管理機能。
LVMでは、下記のような単位でディスクを管理している。
- PE:物理エクステント
- PV:物理ボリューム
- VG:ボリューム・グループ
- LV:論理ボリューム
参考:Pantora Networks » 1章 LVM入門
LVMのディスク拡張方法
*事前作業*
下記作業が既に終了しているものとする。
- サーバーに既存のディスクと拡張ディスクを接続する
resize2fsでディスク容量を拡張する - さくらのナレッジ
*ディスク追加作業*
1. PVの作成
下記コマンドで、PVを作成する。
pvcreate <ディスク名>
※指定したディスクに存在する全てのデータが削除される。
※rawデバイスとして指定する必要がある。
参考1:Pantora Networks » 2章 LVM操作 基本編
参考2:日本HP - はじめてのHP-UX 第11回:LVMによるディスクボリューム管理・その2 -Pantora Networks-
2. VGを確認する
既存VGに追加する前に、既存VGの名称を確認する。(VGの一覧表示)
vgs
参考:vgs,vgdisplayでボリュームグループの確認 - OpenGroove
3. VGを拡張する
1で作成したPVを既存VGに関連付ける
vgextend <既存VG名> <ディスク名(1.で使用したものと同じ)>
4. LVを拡張する
LVを拡張する。LVのパスはlvdisplayで調べられる。
lvextend -l +100%FREE <lv名>
参考1:lvextend | 彼方此方
参考2:LVM上のファイルシステム(ext3)を拡張する@Debian Lenny - sakurako_sの日記
5. ファイルシステムを拡張する
ファイルシステムを拡張する。
resize2fs <lv名>
参考:resize2fs - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表
*追記*
KVMの場合は下記URLを参考に実施。(ほぼLVMと手順は同じ)
- バックアップについて:KVMにおけるゲストOSのバックアップ/リストア - OSSでLinuxサーバ構築
- ホストOSでの仮想ディスクの拡張について:KVMの仮想ディスクを拡張する方法 - Qiita
- ゲストOSのディスク拡張手順:KVMのゲストOSのディスク容量を増設・拡張する方法 | KumanBlog