VirtualBoxの仮想ルータをLinuxマシンで作成している例はあったが、Windowsマシンで作成してみたので自分用のメモとして残す。
完成イメージ
3台のWindowsマシンを作成する
・WindowsServer2019 × 1台
サーバ
・Windows10 × 2台
クライアントPC
仮想ルータ
1. VirtualBoxの設定
1-1. VirtualBoxマネージャで2つのNATネットワークを作成する
「ファイル」>「環境設定」>ネットワーク
・172.16.0.0/16[NATネットワーク①(サーバ用)]
・172.17.0.0/16[NATネットワーク②(クライアント用)]
1-2. 仮想マシンにNATネットワークを割り当てる
「設定」>「ネットワーク」
・サーバ
アダプタ1に[サーバ用]NATネットワーク
・クライアントPC
アダプタ1に[クライアント用]NATネットワーク
・仮想ルータ
アダプタ1に[サーバ用]NATネットワーク
アダプタ2に[クライアント用]NATネットワーク
1-3.仮想マシンでIPアドレスの設定
サーバ | クライアント | 仮想ルータ | |
---|---|---|---|
IPアドレス | 172.16.0.10(16) | 172.17.0.10(16) | 172.16.255.254(16) 172.17.255.254(16) |
デフォルトGW | 172.16.255.254 | 172.17.255.254 | ― |
2. 仮想ルータの設定
仮想ルータ用のWindowsマシンでIPルーティングを有効化するだけでOK。
2-1. レジストリで「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentCntrolSet\Services\Tcpip\Prameters」の「IPEnableRouter」のデータを「1」に設定する
2-2. サービスで「Routing and Remote Access」を有効にして、サービスを開始する
3. Pingの疎通確認
それぞれのWindowsマシンのWindowsファイアウォールで、以下を有効に変更する。
・ファイルとプリンターの共有(エコー要求 – ICMPv4受信)
・ファイルとプリンターの共有(エコー要求 – ICMPv6受信)
・仮想マシンの監視(エコー要求 – ICMPv4受信)
・仮想マシンの監視(エコー要求 – ICMPv6受信)
※「仮想マシンの監視」も有効化しないと、サーバからクライアントPCにpingを打ったときに、タイムアウトする
クライアントPCから仮想ルータ&サーバ、
サーバから仮想ルータ&クライアントPCにpingが通るようになる。