Movable Type立ち上げ時に迷ったポイントを残しておく。作業環境は以下の通り。
作業環境
- Movable Type7(個人無償ライセンス)をインストール
- phpmyadmin(MySQL5.7)利用
- レンタルサーバーはエックスサーバーを利用
個人利用は無償
WordPressのように法人個人問わず無償で何とでもできるのかと思ったら個人以外では無償じゃなかった。
気を付けていないといつの間にか違反しそうだから注意。
法人や団体、個人事業での利用の場合、ブログの内容に関わらず有償ライセンスが必要となります。
個人無償ライセンス
データベースを作る
Movable Type7はデーターベース作成は必須。
動作確認済
- MySQL 5.1 以上(5.7.x を推奨)
- MariaDB 5.5 以上(10.3.x を推奨)
今回はMySQL5.7の環境下で作業をした。
利用中のレンタルサーバーでデーターベースを作成不可の場合、これ以上の作業ができない点に注意。
mt.cgiとmt-config.cgi修正
一部のコードは変更が必要。
mt.cgiの修正箇所
mt.cgi 1行目
- #!/usr/bin/env perl
+ #!/usr/bin/perl
perlのパスはレンタルサーバーによって異なる。
私が利用しているエックスサーバーはenv要らなかったので削除。
mt-config.cgiの修正
mt-config.cgi-originalをmt-config.cgiにリネームして以下修正が必要。
エックスサーバーのルートディレクトリ(publc_html)以下にmtディレクトリを置き、
その中でMovable Typeを利用することにしたので以下のように変更した。
- CGIPath http://www.example.com/cgi-bin/mt/
+ CGIPath https://sample.com/mt/
CGIPathを変更する。.cgiのあるディレクトリを相対パスではなく絶対パスで指定。
- StaticWebPath http://www.example.com/mt-static
+ StaticWebPath https://sample.com/mt/mt-static/
StaticWebPathを変更する。mt-staticディレクトリを絶対パスで指定。
最後の/は付けなくても大丈夫だが、付けておいたままでも問題ない。
DATABASE SETTINGSの部分を変更する
- Database DATABASE_NAME
- DBUser DATABASE_USERNAME
- DBPassword DATABASE_PASSWORD
- DBHost localhost
+ Database レンタルサーバー設定値
+ DBUser レンタルサーバー設定値
+ DBPassword レンタルサーバー設定値
+ DBHost レンタルサーバー設定値
この作業を行う前までにデーターベースの設置は済ませておくこと。
WordPressもだけどユーザー名やパスワードそのまま直書きなのはちょっと危ない気がするけど。
属性変更が必要
Movable Type7の中身をアップロードしたら属性変更を忘れずに。
cgi系やmt-staticディレクトリは755、mt-static/supportは777にする。
属性変更を忘れていると403エラーや404エラーを吐き出す。
Movable Typeのインストール
ここまで仕上がったらmt.cgiのあるURLまで飛ぶ。今回の場合はhttps://sample.com/mt/mt.cgi
インストールが終わったら、セキュリティ確保のためmt.cgiの属性をオーナー権限にしておいた方が無難。
URL構造を知っていれば悪用できるため。私は700にしておいた。
公開パスの設定
実は一番悩んだ項目。
「ディレクトリの考え方が違うのか!?」と思い、
ディレクトリの位置を上下移動していたら動かなくなってしまってものすごく慌てた。
結局index.htmlをディレクトリに入れてなかったのが問題だった。
全般設定>サイト設定>公開パスの設定については、以下の通り。
サイトURL
https://samlpe.com/sample-blog/
サイトパス
/レンタルサーバーによって異なる/sample.com/public_html/blog-sample
※public_htmlディレクトリを挟むのはエックスサーバーの仕様
ただURLとパスを指定するだけじゃだめで、以下の設定も必要。
- blog-sampleディレクトリの属性を775
- 空白ページでいいからindex.htmlをblog-sample内に入れる
- サイト再構築
上記を行わないとサイトが表示しない。
地味に面倒くさかった。解決するのに丸1日かかったし、
しかもこの辺はマニュアルに詳しく書かれていない感じだ。
子サイトの公開パスも同じ要領で行えばOK
サイトURL
https://samlpe.com/sample-blog/child/
サイトパス
/レンタルサーバーによって異なる/sample.com/public_html/blog-sample/child
※public_htmlディレクトリを挟むのはエックスサーバーの仕様
まとめ
今回はMovable type立ち上げ時に迷ったポイントをまとめた。
WordPressのようにインストールしてあとはブラウザ上で作業すればいいわけじゃなくて、
ちゃんと自分の環境下で設定する箇所があるよってことを覚えておこうと思った。