私は会社で年賀状を毎年作っていますが、年賀状を作るソフトの選定で非常に苦労したことがありました。
今回、年賀状ソフトを試用する機会を頂いたので久々に各種ソフトを比較してみました。
年賀状本とは?
年賀状ソフトは筆まめ、筆ぐるめ、筆王の3種類がメジャーで4~5千円程度のようです。
これが数百円の本に付属しているのが年賀状本になります。
ただし、これらは、昨年のモノだったり、廉価版として機能制限版だったりするようです。
比較対象
・筆まめ Ver.31
・筆ぐるめ28
・筆王2022
各ソフトの特徴
筆まめ
- 良い点
- 長い宛名などのレイアウト設定の項目
- 悪い点
- 動作が重い
- はんこメーカーと言うソフトが面白そうでしたが、使えなかった
筆ぐるめ
- 良い点
- 画像補正ツール
- お絵かきデコ
- 悪い点
- 検証中に落ちてしまったことがあった
- 筆王のファイルをインポートしようとしましたが、インポートできなかった
筆王
- 良い点
- 画像補正ツール
- 音声アシスト機能
- 悪い点
- 様々な機能が一見使えそうに見えるのに、使えず、製品版を買うように誘導される
総評
これら3ソフトの画像加工ツールの性能かなり良く、フォトレタッチソフトと言えます。
年賀状ソフト≒フォトレタッチソフトという印象でした。
逆に、宛名面の機能はどれも僕が望むものではありませんでした。
それでは、各種ソフトを細かく見て行きましょう。
宛名面
宛名を書く際に困ってしまうのが長い住所です。
今回は、宛名の自由度を見てみました。
筆ぐるめのレイアウト
レイアウトが数種類用意されており、ここから選択し、位置補正を行います。
筆まめのレイアウト
レイアウトパターンに、住所が長い、会社名が長いなどがあり、長い宛先に対応しているようです。
フォント設定
筆王のレイアウト
デザイン機能
裏面の機能を見てみましょう
筆ぐるめの画像補正ツール
筆ぐるめが3種類の中で一番高性能に感じました。
これだけで下手なフォトレタッチソフトを上回っているのではないでしょうか?
筆まめの画像補正ツール
筆まめはフォトコラージュというソフトとレタッチソフトが付属しており、レタッチソフトは軽めの機能ですが、
両者を使う事で簡単に高度な画像加工ができるようです。
筆王の画像補正ツール
筆ぐるめより操作性は悪いですが、高機能なフォトレタッチソフトがついています。
残念なポイント
筆ぐるめにおいて筆王の住所録のインポートがうまくいかなかったのは残念です。
筆王・筆まめで製品版を買うダイアログが出て使えなかった機能が多かったのは残念でした。
(要するに製品を買えという事ですが、グレーアウトしてほしい部分です)
重要注意点
インストールの最後に怪しいソフトをインストールするか聞いてきます。
必ず__「いいえ」__を選択してください。
筆楽名人2022
今回、市販ソフトの筆楽名人という市販ソフト(実売1500~2500円程度)も試せたのでこちらも追記します。
宛名面
長い宛名にも対応という事で筆まめみたいになっているのかと思いきや、
住所や会社名、部署、肩書などの部分が個別に移動、サイズ変更できるようになっていました。
残念な点は、テンプレートが無い事、会社用、個人用など、いくつかのテンプレートがあると便利だと思いました。
ただ、私が作りたいレイアウトに近いものが作れた(フォントはもう少し大きく出来ないかな??)のはよかったです。
デザイン面
正直、最低限の加工ツールのみです。
文字を入れたり、画像を少し加工すると言う人に向けているのではないでしょうか?
これ一本で「しっかり、デザインを作りたい」と言う人には全く向かないソフトだといえます。
感想
今回、年賀状本の機能制限版とはいえ、3種類のソフトを使ってみましたが、年賀状ソフトが裏面のフォトレタッチ機能を重視している事がわかりました。
最後に、安い市販ソフトを触りましたが価格差がフォトレタッチ機能としか思えなかったのは残念です。
年賀状ソフトはフォトレタッチ機能ではなく、もう少し、宛名印刷の機能を拡充してもらえないかと思ってしまいました・・・