JetBotを製作する際に,USBバッテリーを選択するのに苦戦された方も居たと聞きます.
JetsonNanoは,使用電流が多く,ACアダプターの選定も難しいようです.
ただし,MicroUSBではなく,DCジャックから入力すると,問題が発生しにくいようです.
今回は,充電池から使えるDC-DCコンバータを見てみます.
##DC-DCコンバータとは?
DC-DCコンバータは,直流電源の電圧を変換するためのものでデコデコと略されます.
DC-DCコンバータには降圧と昇圧が存在し
今回は12V等の高い電圧を5Vにする降圧レギュレータになります.
##電圧降下の方法
電圧降下の手法にはいくつかの手法があります.
電圧を熱に変化させることで降圧させる方法や半導体により電圧を下げるものです.
前者は,熱エネルギーにするために,大きなヒートシンクが必要となったり,コイルなどを使う必要がありサイズが大きくなりがちです.
後者は,サイズが小さくできる反面ノイズが発生する場合があるなど設計が難しく,大電流の製品は少なかったです.
ただし,近年(ここ15年)で急速な技術革新が起き,大電流に対応した半導体レギュレータが増えてきています
##5Vを生成する理由
今回は,5Vを使う理由は,Raspberry PiやJetsonNanoが5Vである為です.
そして,どちらも2.5A以上必要です.
##入力電圧を決める
入力源は12V~18Vとしました
これは,一般的な充電池が12Vか電動工具の18Vが多いためです.
(最近の電動工具は36Vまであります)
##選定内容
入力電圧:9~26V
出力電圧:5V
出力電流:2.5A以上
##ケース入りモデル
用意したDC-DCコンバータ 3種類
####(上)9~26V入力 5V 2.5A出力 MicroUSB接続 50円 ShigezoneAkiba
####(左)9~35V入力 5V 5A出力 550円 Aliexpress
####(右)10~40V入力 5V 6A出力 475円 Aliexpress
性能検査等はしていませんが,これらを使えば,JetsonNanoやRaspberry Pi3を充電池から使用することが可能でしょう.
(私も使用しています)
##基板タイプ
次は,基板タイプを見てみましょう
こちらは,MP1584ENというスイッチングレギュレータを使用しており,
可変抵抗を調整することで入力電圧4.5V~28Vを3.3V3Aまで降圧することが可能です.
12V等からシリアルサーボで使用する7vを生成することも可能です.
今回は,DC-DCコンバータを少し見てみました.