ESP32が起動しないという相談がかなりあります。
そのたびに、電源について確認をしていました。
##ESP-32がリブートする理由
絶対とは全く言えませんが、ファームウェアをしっかり書き込めていた場合において起動しない原因の主要因は電源です。
###・正常な起動画面の例
###・ESP32がリブートしている画面の例
##電流が足りない
電流が足りないってどういうこと?
ESP32は800mA程度の出力のある電源で無いとしっかり動きません。
ところがファームウェアを書き込むことは可能なのです。
###・ESP32が電流不足でもDownLoadModeに入ることができる
だから、ESP32にファームウェアを正しく書き込んでいるのに起動しないという人が多いのです。
でも、原因の基本は、電流不足です。
ちなみに、このテストは、通常ならばESP32を普通に使用できるPCにおいて実行しています。
どうやってやったのでしょうか?
USBハブを使っただけでこうなります。
安い質の悪いUSBハブは、抵抗値が大きいのかESP32などを使うには荷が重すぎるのです
オーム電機のUSBハブを使用した際に、STM32ですら使えず、検証を繰り返した結果、質の悪いUSBハブを使うと
確実に使えなくなることを確認しました。
USBハブ使う人はACアダプターが使えるものを使う事をお勧めします。
##設計する人向け
ESP32の基板を作る人は、DC/DCコンバータを選定する際に注意しましょう。
Mic5219は500mAしか生成できない為、ESP32は動きません。
昔、某社で作られていたESP32の基板はMic5219だったので500mA程度しか出力できなず使えない代物でした。
その某社が、出版社の付録で基板を作ったりと・・・
それ以来、某社を信用することはなくなったのも事実です。(私は知らずにこれで大ミスをしています)
では何を使えばいいのでしょうか?
一部ご紹介します。
##DIPタイプ
####・PQ3RD23
2.2A出力
DIPで良い人はPQ3RD23をお勧めします。
##SMD
####・AMS1117
0.8A出力
大きくていい人はAMS1117という3端子レギュレータをお勧めします。
####・EA3036C
2A
小さくしたい人は、M5Stackで使われている
####・SY8089A
2A出力
M5StackのAtomシリーズ等で使われている
####・AP63203WU
2A出力
Diodes社の製品、使い勝手よさそう