Nordic SemiconductorからデュアルコアSOC nRF5340が販売されました。
nRF5340
スペック
・ 高性能アプリケーションコア
128/64 MHz Arm Cortex-M33 with FPU & DSP instructions
1 MB Flash + 512 KB RAM
8 KB 2-way set associative cache
・ 低消費電力 ネットワーク通信コア
64 MHz Arm® Cortex®-M33 with 2 KB instruction cache
256 KB Flash and 64 KB RAM
・セキュリティ
Trusted execution with Arm TrustZone®
・通信部
Bluetooth
Ultra-low-power 2.4 GHz multiprotocol radio
Bluetooth 5.1 Direction Finding capable(AoA,AoD)
Bluetooth 5 Long Range
Bluetooth mesh, Thread and Zigbee
NFC
・ハード部
パッケージ 7x7xmm aQFN 94ピン
PIO 48本
12 Mbps full-speed USB
96 MHz encrypted QSPI for external memory
32 MHz high speed SPI for displays and fast sensors
4xUART/SPI/TWI, UART/SPI/TWI
I2S, PDM, 4xPWM, 2xQDEC
12-bit 200 ksps ADC
・温度耐性
105 °C extended operating temperature
・電源
1.7-5.5 V supply voltage range
最大の特徴は?
nRF5340はArm Cortex-M33をアプリケーション部とネットワーク部に搭載したデュアルコアSoCになります。
最大の売りは、ArmCortex-M33を2機搭載したことです。
Bluetooth機能は?
もちろん既存のBluetoothの機能はそのままに、Bluetooth5.1で策定された位置検出技術AoAやAoDに対応しています。
仕様は?
nRF5340のパッケージはaQFN(7x7mm)となり48本のGPIOを有しています。(ピン総数は94ピン)
さらなる特徴は?
NordicのSoCは、ほかのArm系SoCよりもピン配列の自由度が高いのが特徴です。
このために、スペックとして、タイマーがいくつなどという表記がそぐわないことが特徴であり、
今回も、それが継承していると言えます。(ただし、ADCなどに制限はあります)
もちろん低消費電力である上に
さらに、低消費電力であることは当然ですが、105度対応したことで、温度条件の厳しい場所での使用が可能です。
(残念ながら150度対応ではないので車載グレードではありません)
また、高性能なLDOなどの電源系もありますが、実際には、充放電回路が必要なので割愛します。
量産までには?
今回、aQFNで登場しましたがWLCSPパッケージの予定があることが発表されており、量産開始の2020年春ごろには、新しい情報が手に入ると思われます。
製品プレビュー
今回からギフトボックス入りとなりました。
今までのように、帯電防止袋に入ったままではありません。
付属は、NFCのアンテナです。
使用するには?
nRFConnectをインストールして使用します。
触ってみましょう
nRFProgrammerを起動してみましょう。
こんな形でプログラムが入っています。
デモを触るよ
Heart Rate Monitor Demoファイルがデモとしてダウンロード可能です。
NordicのHPのDownloadsからファイルをダウンロードして、AddHexFileにファイルを追加しErase&writeをクリックして書き込むことで使用できます。
https://www.nordicsemi.com/Software-and-tools/Development-Kits/nRF5340-PDK/Download#infotabs
次は、実際に、Zephyのプログラムを作っていきましょう。
nRF5340を使おう nRF Connect SDKをインストールしてZephyを使おう