TouchGFXを使おう6～Lチカ編２～

TouchGFXを使おう5～Lチカ編～の続きです。

今回は、Modelにプログラムを記述し、呼び出すプログラムにします。
今回のプログラムはModelにプログラムを集約できる反面、presenterとviewを繋げる必要があり、コードが増えます。

画面製作

新規プロジェクトを作成し、ボタン を 2個作成 します。
今回は、LED ON と LED OFF の二つにします。

インタラクションの設定

Interaction を以下のように設定します。

	Interaction1	Interaction2
Trigger	Button is clicked	Button is clicked
Choose clicked source	On_switch	Off_switch
Action	Call new virtual function	new virtual function
Function Name	On_Switch_func	Off_Switch_func

ピン設定

STM32CubeIDEを立ち上げた状態で STM32CubeIDEフォルダ の projectファイル を ダブルクリック しプロジェクトを インポート します。

OK を クリック します。

立ち上げ後、iocファイル から LED につながる PC2 ピンを GPIO Output にし Generation します。


Warning が出ますが Yes で進みます。

TouchGFXでも変更されたことが表示されますので Yes を クリック します。

model

model.hpp に On_LED と Off_LED を 追加 します。

void On_LED();
void Off_LED();

model.cpp に On_LED と Off_LED を 追加 します。
ヘッダー

#ifndef SIMULATOR
#include "stm32h7xx_hal.h"
#endif

プログラム内

void Model::On_LED()
{
	#ifndef SIMULATOR
	HAL_GPIO_WritePin(GPIOC, GPIO_PIN_2, GPIO_PIN_RESET);
	#endif
}
void Model::Off_LED()
{
	#ifndef SIMULATOR
	HAL_GPIO_WritePin(GPIOC, GPIO_PIN_2, GPIO_PIN_SET);
	#endif
}

Screen1View

Screen1View.hpp に関数を宣言します。

protected:
    virtual void On_Switch_func();
    virtual void Off_Switch_func();

Screen1View.cppにOn_Switch_funcとOff_Switch_funcを追加します。

void Screen1View::On_Switch_func()
{
	presenter -> onlight();

	#ifndef SIMULATOR
    HAL_GPIO_TogglePin(GPIOC, GPIO_PIN_3);
    #endif
}
void Screen1View::Off_Switch_func()
{
	presenter -> offlight();
}

Screen1presenter

Model と Screen1View を繋げるコードを Screen1presenter に 追加 します。
最初に Screen1presenter.hpp に関数を宣言します。

void onlight();
void offlight();

Screen1presenter.cpp に 関数 を 追加 します。

void Screen1Presenter::onlight()
{
	model -> On_LED();
}

void Screen1Presenter::offlight()
{
	model -> Off_LED();
}

コンパイルすることでLEDの点滅が出来るようになります。
TouchGFXを使おう7～ハードウェアボタン編～に続きます。