ボタン電池でLED付きのBluetoothデバイスを動かそうとするとどうしてもボタン電池の内部抵抗が高いことと、出力が弱いために、LEDを点灯させることができません。
そんな時に、使うのが昇圧DCDCコンバーターです。
ただし、安易に使えるものではないのは、インダクター(コイル)が必要になるからです。
コイルなんて、普通に使えるんじゃ?
と思われますが、意外と、相性や制約があるために、きちんと選定をしないと動かないというケースがかなりあります。
そんな中で今回は、Torex社の昇圧コンバーターXCL102を紹介します。
##Torexとは?
Torex社は1992年か1995年に設立された日本の会社です。
https://www.torex.co.jp/company/
日本に本社があり、連絡すると、FAEが出てきてくれます。(私は半年音沙汰なかったので特別かな??)
##コイル一体型昇圧DC/DCコンバータ XCL102
https://www.torex.co.jp/products/built-in-dcdc-converters/series/?name=xcl102
##使用方法
今回紹介するXCL102は、コイルをDCDCコンバーターの上に載せたもので
コイル自身は、市販されているものを削って載せているとのことで、使用に際して、若干問題があります。
何が問題かというと、コイルとDCDCコンバーターをつなぐ配線がうまくいかないのです。
https://www.torex.co.jp/products/built-in-dcdc-converters/series/?name=xcl102
LXとL2を最短でつなぐと、アンテナになるとのことで、推奨レイアウトにならないのです。
結果として、GNDをつなぎ、LXとL2は、基板間を行き来することとなります。
##モジュール
そんなことを考えなくても、使える基板が売っています。
秋月電子通商
3.3V出力昇圧DCDCコンバーター
AE-XCL102D333CR-G]
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-13066/
5V出力昇圧DCDCコンバーター
AE-XCL102D503CR-G
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-13065/
この製品のいいところは、3.3V,5V以外にも各種そろっているところです。
今回使用にあたり、LEDに対する電圧と電流から4V出力といったものも同じ回路で使用可能です。
当然、コイルが必要ありませんから、そのまま転用可能です。
細かいバリエーションがあることは設計において融通が利いて非常にいいといえます。
ちなみに、今回は、テストにおいて、秋月電子の3.3V,5V、そして、Torex社からサンプルで4V品を試すことができました。
本当は、この石以外も試したかったのですが
例えばXCL219(1.0A コイル一体型降圧DC/DCコンバータ)とか・・・
https://www.torex.co.jp/products/built-in-dcdc-converters/series/?name=xcl219
ちなみに、DigiKey等でチップ1個を買うより秋月でモジュールを買うほうが安いというのは笑えない現実です