Raspberry Pi Pico 2が発売されました。
Raspberry Pi Pico 2はRaspberry Pi Picoと同等のプラットフォームですがSoCの性能が向上しています。
Pico2の特徴
- 性能向上
- 低消費電力
- メモリの倍増
主な変更点
- CPU
Pico:Dual-core Arm Cortex-M0+ 133MHz
Pico2:Dual Arm Cortex-M33 or dual RISC-V Hazard3 processors 150MHz - Memory
Pico:264KB on-chip SRAM; 2MB on-board QSPI flash
Pico2:520 KB on-chip SRAM; 4 MB on-board QSPI flash
CPUがCortex-M0+からCortex-M33に変わったことで性能と共にSRAMが約倍、QSPIフラッシュが倍になりました。
性能向上とともに、消費電力が減っている特徴があります。
Raspberry Pi Picoの良さ
- 低価格
- 多様な開発言語
- 扱いの容易さ
低価格
Raspberry Pi Picoは500円で発売されていました。
為替の関係で値上がりしていますが、今回のRaspberry Pi Pico2においても880円で購入可能です。
ESP32が1000円以上なのに比べると安価といえるでしょう。
開発言語
Raspberry Piだけあり、Pythonでの開発が可能です。
さらにC言語、ArduinoIDE等でも開発可能です。
- Python,MicroPython
- C
- C++
- Arduino言語
- Rust
扱いの容易さと使い勝手
- 消費電力
- 拡張機能
Raspberry Pi PicoはESP32と異なり消費電力が低いことがあげられます。
ESP32は突入電流のために800mA以上の電力供給が必要でしたが、Raspberry Pi Picoは消費電力が少なく電池等で1.8Vから動作可能です。
ESP32は低価格かつ、高機能なマイコンでしたが、消費電力の多さがネックとなり、動かないという問題がありましたが、Raspberry Pi Picoはそういった点がありません。
さらにGPIOピンが多く、拡張しやすいです。
欠点
- リセットピン
- USBコネクタ
Raspberry Pi Picoには欠点もあり、リセットスイッチが無く、リセット行うには一度USBコネクタを抜く必要があります。
さらに、USBコネクタはMicroBであり、USB-Cコネクタでないという欠点があります。
USB-Cは5.1kΩの抵抗でプルダウンしないと電力供給しないという仕様ですが、初期のM5Stackなど(当方がJimmyに指摘)これらが抜けているデバイスがある事、また、PDのネゴシエーションなどがある点、USB-Cのコネクタの問題から今回はMicroBなのではと推定します。
Raspberry Pi Pico2に乗り換えるべきか
多くの人がRaspberry Pi PicoからRaspberry Pi Pico②2に移行する必要はないでしょう。
フラッシュメモリの容量などでRaspberry Pi Picoでは足りなかった人が移行するには向いているといえますが
それ以外の人が移行する必要はないといえます。