TouchGFXを使おう7～ハードウェアボタン編～

TouchGFXを使おう6～Lチカ編２～の続きです。

TouchGFXでハードウェアボタンを使ってみましょう。

画面の製作

新規プロジェクトを作成します。
今回は、2枚のスクリーンをハードウェアボタンと画面のボタンで行き来するプログラムにします。

インタラクションの設定

2枚のスクリーンを作成し1枚目のスクリーンのインタラクションを以下に設定します。

	Interaction1
Trigger	Hardware button is clicked
Choose button key	1
Action	Change screen
Choose screen	Screen2

ピン設定

コード生成を行い、STM32CubeIDEでプロジェクトをインポートしiocファイルを開きます。
今回、PC13がスイッチにつながっていますので、PC13に割り込みの設定を行います。

割り込み設定

PC13 を選択し、GPIO_EXIT13 を設定します。

NVIC から EXIT line[15:10]interrupts のチェックを入れます。

それでは、Generation しましょう、

Warningが出ますが Yes で進みます。

TouchGFXでも変更されたことが表示されますのでYesをクリックします。

プログラムファイルを追加する

Application/User/Coreフォルダ に MyButtonController.cpp を追加します。
ファイル⇒ソース・ファイル⇒ソース・フォルダー、ソース・ファイル名 を入力します。
ソース・フォルダ：Application/User/Core
ソース・ファイル名：MyButtonController.cpp とします。


MyButtonController.cpp が追加されました。

/*
 * MyButtonController.cpp
 *
 *  Created on: Feb 1, 2025
 *      Author: user
 */

#include <MyButtonController.hpp>
#include <main.h>
#include <touchgfx/hal/HAL.hpp>

void MyButtonController::init()
{
	previousState = 0xFF;
}

bool MyButtonController::sample(uint8_t& key)
{

    if (HAL_GPIO_ReadPin(GPIOC, GPIO_PIN_13) == GPIO_PIN_RESET)
    {
    	if (previousState == 0xFF)
    	{
    		previousState = 0x00;
   // 		User_ButtonState = 0x00;
	        key = 1;
	        return true;
    	}
    	return false;
    }

    previousState = 0xFF;
    return false;
}

ヘッダーファイルを追加する

次にヘッダーファイル MyButtonController.hpp を作ります。

/*
 * MyButtonController.hpp
 *
 *  Created on: Feb 1, 2025
 *      Author: user
 */

#ifndef APPLICATION_USER_CORE_MYBUTTONCONTROLLER_HPP_
#define APPLICATION_USER_CORE_MYBUTTONCONTROLLER_HPP_

#include <platform/driver/button/ButtonController.hpp>

class MyButtonController : public touchgfx::ButtonController
{
    virtual void init();
    virtual bool sample(uint8_t& key);


private:
    uint8_t previousState;
};
#endif /* APPLICATION_USER_CORE_MYBUTTONCONTROLLER_HPP_ */

ヘッダーファイルを移動する

MyButtonController.hpp をエクスプローラで
\MyApplication_button\Core\Inc に移動します。

TouchGFXHAL.cppの修正

最後に \TouchGFX\target\TouchGFXHAL.cpp を修正します。
以下3行を追加します。

#include <MyButtonController.hpp>
MyButtonController bc;

setButtonController(&bc);

以上でボタンを押すとScreen1からScreen2に移動するプログラムになりました。

TouchGFXを使おう8～ADC編～に続きます。