概要
Ubuntu 22.04 LTS ではデフォルトの libwacom のバージョンが上がったため、ペンタブドライバ設定の追加が簡単になりました。
また、Wacom以外のペンタブにも積極的に対応するようになったようです。
そこで私が持っているペンタブ「 XPPen Deco mini7 」を使えるようにしてみます。
XPPen では公式でLinux用ドライバを配布していますが、細かい設定変更をしなければこちらでも問題ないです。
検証環境
- OS: Ubuntu 22.04 LTS AMD64
- 使用ペンタブ: XPPen Deco mini7
設定手順
必要なファイルをダウンロードする。
下記のページから「xp-pen-deco-mini7.tablet」をダウンロードします。
また、その中にある「layouts」フォルダから「xp-pen-deco-mw.svg」もダウンロードします。
フォルダの作成
ファイルを配置するフォルダを作成します。
$ sudo mkdir /etc/libwacom/
$ sudo mkdir /etc/libwacom/layouts/
ファイルの配置
ダウンロードした設定ファイルを配置します。
$ sudo cp xp-pen-deco-mini7.tablet /etc/libwacom/
$ sudo cp xp-pen-deco-mw.svg /etc/libwacom/layouts/
設定の読み込み
最後に libwacom のデータベースをアップデートすれば認識するようになります。
$ sudo libwacom-update-db /etc/libwacom
これで Ubuntu の設定画面で設定を行えるようになります。
ただペンの設定は、ペンタブ本体をUSB接続後に、一度ペンを本体に触れさせないと出てこないようです。
その他
もう一つ「 XPPen Deco M (有線接続モデル) 」も持っているのですが、おそらく「xp-pen-deco-mw.tablet」の設定そのままか、少しの変更だけで動くはずです。
後日検証予定。
また24.04LTSぐらいまでには、これらの設定ファイルの入った新しい libwacom がインストールされるようになるはずなので、この作業は不要になると思います。
参考URL