長音記号付ける?付けない?問題とは
- "computer" を日本語のカタカナ表記で記載したい場合、歴史的経緯などから次の2通りの表記方法がありえます。
- 「コンピューター」 末尾に「長音記号」があるパターン
- 「コンピュータ」 末尾に「長音記号」を付けないパターン
2022年現在の結論
- 原則的に語尾の「ー」は付ける
- "computer" => 「コンピューター」
迷ったら?
- 原語がUSA英語で単語としてのスペル的にあるいは一般的発音慣習で伸びる場合 => 付ける
- "computer" => [US]
kəmpjútər
=> 「コンピューター」 - "operator" => [US]
ɑ́pərèitər
=> 「オペレーター」 - "tea" =>
tiː
=> 「ティー」 - "intensity" =>
inténsəti
=> 「インテンシティー」 - "memory" =>
méməri
=> 「メモリー」 - "register" =>
rédʒistər
=> 「レジスター」 - "weekday" =>
wíːkdèi
=> 「ウィークデー」
- "computer" => [US]
※note: "weekday" は「ウィークデイ」でもよい。同じ文書内などで表記ゆれは望ましくないので統一するのが好ましいが、異なる表現を採用する別プロジェクトなどに攻撃的にならずお互いに存在を許容しましょう。また、業界の慣例や過去の規格を元に長音の無い文書表現を採用するプロジェクトについても機会があれば現行のルールに合わせて改訂するか考慮してもいいかもね、くらいに緩く捉えておきましょう。
注: 原語を知らないと迷いそうな日本語
- 「データ」 <= [US]
dǽtə
<= "data" ※そもそも長音要素の無い単語が原語
参考 ⇦ この記事の一番だいじなところ
- 日本の政府(文化庁, 内閣府など)の場合
- 平成3.6.28 内閣告示第2号 ⇨ 原則的に付ける
- JIS Z8301の場合(長音トル「だった」系)
- 現行 ( 2019改訂版 執筆現在 )
- §H.6 外来語の表記 ⇨ 《外来語の表記(平成3.6.28 内閣告示第2号)》に従う(=原則的に付ける)
- https://www.jisc.go.jp/app/jis/general/GnrJISSearch.html (JISC日本産業標準調査会 JIS検索 ⇨ Z8301 で一覧表示)
- http://www.kikakurui.com/z8/Z8301-2019-01.html (kikakurui.com 版)
- §H.6 外来語の表記 ⇨ 《外来語の表記(平成3.6.28 内閣告示第2号)》に従う(=原則的に付ける)
- 旧2011まで
- §G.6.2.2 英語の語尾に対応する長音符号の扱い ⇨ 3文字以上では長音をトル
- https://kikakurui.com/z8/Z8301-2011-01.html (kikakurui.com 版)
- §G.6.2.2 英語の語尾に対応する長音符号の扱い ⇨ 3文字以上では長音をトル
- 現行 ( 2019改訂版 執筆現在 )
- 企業の例
- Microsoft の場合(2008年以降2022年執筆現在まで)
- http://web.archive.org/web/20080406153629/http://www.microsoft.com/language/ja/jp/default.mspx (MicrosoftはURL変更しまくりでもう今このページがどこへ行ったかは探すの大変なので wayback machine)
-
https://atmarkit.itmedia.co.jp/news/200807/25/microsoft.html (
@IT
当時の解説記事)
- Microsoft の場合(2008年以降2022年執筆現在まで)
- 英単語の発音確認
- https://eow.alc.co.jp/ (英辞郎 on the WEB オンラインEJサービスでお馴染みのサービス)