Blockchain

ブロックチェーンの概要と活用例

はじめに

ブロックチェーンやBitCoinをちゃんと理解するには暗号技術・経済など総合的な知識が必要になり、僕も理解が不十分です。また、説明出来るとしても本数冊分のボリュームがあるので1時間では無理です。
なので今日は、可能な限り枝葉を削って、概要と活用方法に焦点を当てます。


ブロックチェーンとは何か


非技術者向けにさらっと

ブロックチェーン(英語: Blockchain)とは、分散型台帳技術[1]、または、分散型ネットワークであるfrom: wikipedia

端的に言うと、ちょっと特殊なデータベースと思ってもらって良いかと思います。取引(トランザクション)が大量に保存されています。
ブロック(取引の束)が鎖のようにつながっているからブロックチェーンです。特徴としては、「原理的に過去のデータが消失・改ざんされることがない」と言われています。

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from: https://speakerdeck.com/ks91/blockchain-overview


BitCoinとかEthereumとの関係は?

BitCoin

元祖暗号通貨。BitCoinのためにBlockChainという技術が発明され、今ではBitCoin以外でもBlockChainが使われている。

Ethereum

BlockChainを用いた分散型アプリケーションのプラットフォーム。BitCoinと同じようにcoin的なものがあり取引されているが、本来はお金の用途ではなく、アプリケーションを動かすガソリン的なもの。

IOTA, NEM, モナコイン

Ethereumのように、ブロックチェーン技術を用途に応じて改良したもの。BitCoin以外のこれらの暗号通貨をaltCoinと呼んだりする。


BlockChainの活用例


BitCoin

BitCoinは先ほど述べましたが、仮想通貨です。取引を保存する仕組みとしてBlockChainを使っています。

どうやって使うの?

難しいことはなくて、電子マネーと同じように使えます。
例えば、とある買い物の代金で0.1BTCを要求されたら、スマホから相手の通帳(アドレスと呼ばれる)に0.1BTCを送るようにスマホから操作するだけです。
相手は届いたことを確認して、商品を渡してくれます。

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先ほど、「取引が大量に保存されているデータベース」と言いましたが、上記の表のような取引履歴がBlochChainに保存されます。


普通の銀行振り込みと何が違うの?

電子マネーでの送金の場合、間に業者が入ります。

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しかし、BitCoinの場合は間に特定の業者は存在せず、何かがやり取りしてくれます。

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この間にいる何かが、世間で「マイナー(採掘者)」と呼ばれるコンピュータ群です。

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何が嬉しいの?

  • 全世界で使える
    • インターネットが繋がっていれば、どこの誰にもすぐに送金できます。
    • 銀行などを用いると国際送金は手間がかかります。
  • 手数料が安い
    • 特定の仲介業者がおらず、現状は(とあるからくりで)手数料が安くなっています。
  • 特定の国・業者に依存しない
    • 例えばJRが止めたらSuicaも使えなくなる
    • 国が潰れたらお金の価値もなくなりますが、bitCoinなら大丈夫

雑にまとめると、

  • 電子マネーのように手軽に送金出来て、
  • 金銀のように、全世界で価値があるということになっていて、
  • 手数料が安い

といった感じでしょうか。
(ホントに嬉しいのかは知らない)


「とあるからくり」 とは?

先ほどのマイナー(採掘者)が取引を処理してくれるのですが、マイナーは手数料だけでなく採掘されたBitCoinを得ることが出来ます。なので手数料が安くすんでいます。
(2100年以降はビットコインが採掘されなくなるそうなので、そうなると手数料は上がるかもしれません)


nayuta

http://jp.techcrunch.com/2017/08/17/2nd-layer-startup-nayuta-raises-140million-yen/


ujomusic.com

(こちらは有用性の観点では「?」が付くものです)

http://gaiax-blockchain.com/smart-contract
http://gaiax-blockchain.com/blockchain-first-book

ユーザーがスマートコントラクトにETHと聞きたい音楽を送ると、内部で音楽の利用許可と、製作者へのお金の支払いが自動でされるそうです。

ただ、こちらの記事にあるように、音楽データや著作権情報はブロックチェーン外で中央管理しているようですし、手数料も対して安くならないのではと書かれています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuriharakiyoshi/20170905-00075383/


KDDIの修理の事例

http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2017/09/27/2694.html

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正しく理解しているか不安ですが、要件をまとめると、

  • お客様はauショップ(KDDI)に修理依頼をする。
  • 修理を依頼する場合は、修理会社に依頼する
  • 修理の間は、リユース会社から一時端末を受け取って使う。

などがあるでしょう。この時、

  • KDDIがお客様から問い合わせられた時に、修理会社のステータスを知りたい
  • リユース事業者は、修理がいつ終わって端末がいつ返ってくるか知りたい。
  • KDDIはどの修理会社が今対応可能なのか知りたいし、対応可能なら即時に依頼したい。

などがあるのではと思いますが、これまでは以下の理由で難しいでしょう。

  • 人力で契約書を作って合意
    • 遅い
  • 一つのシステムで統一管理
    • システムを誰が運用して、データの管理は誰がやるのか(他社に改ざんされたら困る)
    • これまではおそらく合弁会社を作ったりして対応していたが、パートナーが増えるとそれも難しい
  • それぞれの会社でシステム化してデータを持つ
    • データが合わなかった場合に、どちらが正しいのかわからない

要するに、複数事業者間で合意したデータを改ざんされないようにシステム管理したいのです。

スマートコントラクトを使うと、スマートコントラクトを使うことで、「KDDIから修理の依頼が来たら、手が空いている修理業者が依頼を受ける」といったことが自動化され、その履歴はブロックチェーンに記録されて3社で共有されるため、改ざんもされずに確認出来るようになります。


みずほ・三井住友・三菱UFJでの個人間送金

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1710/10/news071.html

こちらも仕組みは同じで、異なる事業者の間で、「誰が誰にいくら払った」という取引の記録を合意するためにブロックチェーンが使われているものと思われます。


BAT

https://basicattentiontoken.org/
https://news.mynavi.jp/article/20170904-brave/3

デフォで広告をブロックしていて、広告を見るようにすると視聴者にtokenが支払われるらしい。
ユーザーにとって有益だと思ったサイトにtokenを投げ銭することで3方良しなんだそうですが、詳しくは追えてないです。
裏側でEthereumを使っているそうです。


userfeeds

https://techcrunch.com/2017/05/03/userfeeds-aims-to-stop-fake-news-by-linking-the-blockchain-to-social-content/

こちらは、特定の事業者に依らないキュレーションプラットフォームです。
スライドはこちら。
https://www.slideshare.net/userfeeds/building-google-for-the-economic-web-using-the-ethereum-blockchain

  • キュレーターにはtokenが付与されるので金銭的なメリットがある
  • 誰がどの記事を推薦しているのかがブロックチェーンに記録されるので、
    • どの事業者もそれを利用できて競争が起きる
    • 不正なランキング操作をしてもバレる

といった特徴があるようです。


おまけ:ICOって?

Initial Coin Offeringの略。
IPOで言う株の代わりにtokenを買ってもらうことで資金を調達する方法。「引換券」を売る形。
(厳密にはICOのパターンは「種類株式」「公募債」などいくつかあるようですが、上記のものが一般的な様子)