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AWS サーバ構築(ファイルサーバ)その1 構成

Last updated at Posted at 2019-04-21

社内で管理しているサーバーをAWSに構築する担当になったのでその時の調査メモを残します。
ここではファイルサーバーについて記述します。

要件

  1. 可能な限り高い耐久性、可用性があること(100%は有り得ないという前提)
  2. BCP/DR対策ができること
  3. 社内サーバと比較しパフォーマンスが劣化しないこと

関連サービス

ファイルサーバーを構築するに当たって関連するサービスです。

S3

99.999999999% (9 x 11) の耐久性を持つオブジェクトストレージサービス。安いが低速。

EC2

説明省略

EBS

仮想ディスクでEC2からアタッチ(マウント)して使用します。
EC2のサーバー内にも(インスタンスストアと呼ばれる)ストレージはあるが、EC2インスタンスで障害が発生したり、EC2インスタンスが停止するとデータが失われてしまうようです。

EFS

共有ファイルストレージのフルマネージドサービスです。
EBSは複数のEC2からアクセスすることができませんが、EFSは可能です。NASのイメージです。
Linux限定です。

FSx for Windows

Windowsでネイティブ接続できるEFSです。2019年3月から東京リージョンで使用可能になったようです。とても惹かれますが、情報がまだ少ないです。

Amazon FSx for Windows File Server がアジアパシフィック (東京) リージョンで利用可能に

Storage Gateway

S3をファイルストレージとして使用する場合、EC2から直接アクセスできるようにするサービスです。

SLAと責任共有モデル

AWSには責任共有モデルというものがあり、AWSとユーザーで可用性を担保するという考え方で運用されます。
SLAには気を抜くと読み飛ばしてしまいそうな条件があるので、要熟読です。とてもわかりにくい印象です。

サービス SLA可用性 AZ 備考
S3 99.9% MultiAZ
EC2 99.9% SingleAZ 「地域(Region)使用不能」の状態になった時間(単位は分)の割合
EBS 99.9% SingleAZ
EFS 99.9% MultiAZ

稼働率別停止時間

99.99%といっても、もし連続で止まったら業務で問題になるレベルです。そのため、マルチAZ配置、バックアップを別リージョンに保存するようにします。

  • 99.95%
    4.38 時間/年、21.9 分/月停止
  • 99.99%
    52.56 分/年、4.38 分/月停止

構成1

AWSのサイトにある構成例です。これでも問題ないとは思いますが、EC2が単一障害点になっているので要件を満たせないと判断しました。

kousei1.png

ファイルサーバーのためのクラウド構成とお見積り例

構成2

EC2をコールド、または、ホットスタンバイします。ストレージはEFSです。これで2つのサーバでファイルが同期され、EC2が冗長化されます。

AWS-EFS.png

まとめ

今は構成2で進めています。
書きませんでしたが、Storage Gatewayを使いS3を使用する方法もあるようです。

その2に続く

参考

AWS EFS の特徴を知る
Amazon S3についてまとめてみた
AWSでファイルサーバを構築する方法を比較してみた(EBS・EFS・S3)

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