9
12

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

AWS サーバ構築(ファイルサーバ)その1 構成

Last updated at Posted at 2019-04-21

社内で管理しているサーバーをAWSに構築する担当になったのでその時の調査メモを残します。
ここではファイルサーバーについて記述します。

要件

  1. 可能な限り高い耐久性、可用性があること(100%は有り得ないという前提)
  2. BCP/DR対策ができること
  3. 社内サーバと比較しパフォーマンスが劣化しないこと

関連サービス

ファイルサーバーを構築するに当たって関連するサービスです。

S3

99.999999999% (9 x 11) の耐久性を持つオブジェクトストレージサービス。安いが低速。

EC2

説明省略

EBS

仮想ディスクでEC2からアタッチ(マウント)して使用します。
EC2のサーバー内にも(インスタンスストアと呼ばれる)ストレージはあるが、EC2インスタンスで障害が発生したり、EC2インスタンスが停止するとデータが失われてしまうようです。

EFS

共有ファイルストレージのフルマネージドサービスです。
EBSは複数のEC2からアクセスすることができませんが、EFSは可能です。NASのイメージです。
Linux限定です。

FSx for Windows

Windowsでネイティブ接続できるEFSです。2019年3月から東京リージョンで使用可能になったようです。とても惹かれますが、情報がまだ少ないです。

Amazon FSx for Windows File Server がアジアパシフィック (東京) リージョンで利用可能に

Storage Gateway

S3をファイルストレージとして使用する場合、EC2から直接アクセスできるようにするサービスです。

SLAと責任共有モデル

AWSには責任共有モデルというものがあり、AWSとユーザーで可用性を担保するという考え方で運用されます。
SLAには気を抜くと読み飛ばしてしまいそうな条件があるので、要熟読です。とてもわかりにくい印象です。

サービス SLA可用性 AZ 備考
S3 99.9% MultiAZ
EC2 99.9% SingleAZ __「地域(Region)使用不能」__の状態になった時間(単位は分)の割合
EBS 99.9% SingleAZ
EFS 99.9% MultiAZ

稼働率別停止時間

99.99%といっても、もし連続で止まったら業務で問題になるレベルです。そのため、マルチAZ配置、バックアップを別リージョンに保存するようにします。

  • 99.95%
    4.38 時間/年、21.9 分/月停止
  • 99.99%
    52.56 分/年、4.38 分/月停止

構成1

AWSのサイトにある構成例です。これでも問題ないとは思いますが、EC2が単一障害点になっているので要件を満たせないと判断しました。

kousei1.png

ファイルサーバーのためのクラウド構成とお見積り例

構成2

EC2をコールド、または、ホットスタンバイします。ストレージはEFSです。これで2つのサーバでファイルが同期され、EC2が冗長化されます。

AWS-EFS.png

まとめ

今は構成2で進めています。
書きませんでしたが、Storage Gatewayを使いS3を使用する方法もあるようです。

その2に続く

参考

AWS EFS の特徴を知る
Amazon S3についてまとめてみた
AWSでファイルサーバを構築する方法を比較してみた(EBS・EFS・S3)

9
12
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
9
12

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?