はじめに
ここでいう羽鳥氏とは、Rの統合開発環境RStudioのチーフをつとめるHadley Wickhamさんのことです。誰が言い始めたのか不明ですが、日本での愛称です。
Hadley -> はどりー、はどれー -> 羽鳥
今日はHadley Wickhamさんの紹介と、その信者(ただ単に羽鳥氏のふあん)について書きます。
神が神たる所以
神・羽鳥のすごさは、Rへの貢献の多さから伺えます。本、パッケージ、メーリングリスト、多くの場面で彼の名前を見つけます。また羽鳥か...、というくらいに。
Rの世界を知れば知るほど、彼の名前を見る機会が増えます。また、パッケージ制作に関わると彼から怒られることもあるとか。神の怒りに触れてはいけない(戒め)。
そんな羽鳥氏を尊敬し、崇拝する信者は、世界中にいるらしく、彼のRに対する思想やプログラミング、グラフィックスの作法を通称Hadley Worldというそうです。日本国内にも多くの信者がおり、羽鳥教として、使途としてRや羽鳥の素晴らしさを伝えるべく活動しています(対抗する神的存在はリゲスでしょうか...)。
羽鳥氏 on GitHub
羽鳥氏のGitHubページを見ると、この人たくさんコミットしてるなー、というのがコントリビューションを見るとわかるのですが、その量が尋常ではありません。さすが神。フォロワーもすごい...。
羽鳥作のパッケージ
一例
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ggplot2... 言わずと知れたグラフィックスライブラリ(なぜこれが標準パッケージでないのか謎)
- このRパッケージがすごい2014でも紹介
- plyr...
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stringr... 文字列操作ライブラリ
- このRパッケージがすごい2014でも紹介
- scales
- httr
- devtools... 開発者向けのライブラリですが、今となってはこちらも標準
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dplyr... データフレーム変形、集計ライブラリ
- このRパッケージがすごい2014でも紹介
- reshape
- testthat
- lazyeval
- plotrix
- lubridate
本聖書
141210追記
また本を出版するみたいです。来年3月出版予定。かっちょいい表紙。
Super excited about the cover for my new book! #rstats pic.twitter.com/1gXbZ6IHEZ
— Hadley Wickham (@hadleywickham) December 9, 2014
神・羽鳥の著書はいわゆる聖書です。Rを使っている人ならば必需品というわけです(持っていないものがあるのでください)。
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Advanced R
- この本の内容の大部分はこちらのページの内容に準拠する
- 2014年10月出版
- 最新の知見とRの内部構造などについて書かれている。聖書。
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R Package
- 本の内容はこちらをもとにするそうです -> http://r-pkgs.had.co.nz
- Advanced Rの出版時に貢献し忘れた人はいますぐread & commit!!
- PR出したら羽鳥から返事きた!(仕事早い) -> https://github.com/hadley/r-pkgs/pull/170
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ggplot2: Elegant Graphics for Data Analysis
- ggplot2パッケージの詳細
- 翻訳されています -> グラフィックスのためのRプログラミング - ggplot2入門
- 毎夜、就寝前に読みたい...
神にまつわる情報
- 羽鳥氏のwebサイト -> http://had.co.nz/
- パッケージの作成方法についてやデータの可視化についての資料もあり、充実しています
- Wikipediaにもページがあります(ページを作成、編集された信者の方、ご苦労様です)
- 神の教え(羽鳥氏はRStudio主催のセミナーで公演することがしばしばあります。ぜひチェックしましょう)
- かつて日本に降臨されたことがある
- 2010年に統計数理研究所で開催されたセミナーに登壇
- 素性が不明な羽鳥氏の一面についての貴重な記録 -> Tutorial of ggplot2 by Hadley Wickham at ISM | Siguniang's Blog
- 冒頭の肖像画は羽鳥氏です。さいごに、神を降臨させるスクリプトを紹介して終わります。ggmapパッケージ製作者はかなりの信者なのでしょう...。
library(ggmap)
ggimage(hadley)