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無料IPaaSであるn8n.ioをSynology NASのDockerで動かす

Last updated at Posted at 2024-02-05

普段の生活において、何かと自動化を求めてしまうこの頃。

IFTTTなど数々のIPaaS製品を使ってきたものの、サービス終了や有料化の波が押し寄せ、
「なんとか無料でできないか」と諦めて課金していたときに n8n.io に出会いました。

他のIPaaS製品と同じようなものかーと思っていたんですが、よく見るとソースがgithubに公開されているではないか!

自前でサーバやNASなどを持っている人は無料で使えるとのことなので、昔から使っているSynology NASにインストールしてみました。

環境

今回インストールしたNASは以下のとおり

  • Synology DS220+
  • DSM 7.2.1-69057 Update 4

パッケージセンターから「Container Manager」をダウンロードしておきます

image.png

  • Container Manager
  • v20.10.23-1437

Dockerからファイルのダウンロード

n8n.ioのGitHubには、docker-composeを使う場合のファイルが用意されています。

以下のURLから3種類のファイルをダウンロードしておきます。

  • .env
  • docker-compose.yml
  • init-dash.sh

ファイルの編集

ダウンロードしたファイルの中で、「.env」ファイルはそのまま利用できません。

以下のように中身を書き換えてください。

.env
POSTGRES_USER=n8nuser
POSTGRES_PASSWORD=n8npass
POSTGRES_DB=n8n

POSTGRES_NON_ROOT_USER=n8nuser
POSTGRES_NON_ROOT_PASSWORD=n8npass

書き換えないとデータベースとの接続がうまくいかないので注意が必要です。

Synologyにファイルをアップロード

先ほどダウンロードしたファイルをSynologyにアップロードします。

Container Managerをインストールすると同時にできたフォルダ「Docker」内に、
「n8n」というフォルダを作成し、2つのファイルをアップロードしてください。

image.png

  • .env
  • init-data.sh

Dockerを起動

Container Managerを開き、プロジェクト > 作成 をクリックします。

項目 内容
プロジェクト名 (任意の名前を記入)
パス docker > n8n を指定
ソース 「docker-compose.ymlをアップロード」を選択
ファイル (ダウンロードしたdocker-compose.ymlをアップロード)

image.png

「次へ」をクリックすると、プロジェクトが作成されます。

インストールまでしばらく時間がかかるので待ちましょう。

n8nにアクセス

当初、私はここで躓きました。

「localhost:5678でアクセスできるよ」とメッセージが出てくるのですが、それはあくまでNAS上の話。

クライアントパソコンからどうやってNASのlocalhostにアクセスするんだ!と悩みました。

答えは簡単で、「リバースプロキシ」で解決できたのです。

コントロールパネル > ログインポータル > 詳細設定 > リバースプロキシ をクリックしていくと、設定画面が表示され、新たに設定を追加しましょう。

image.png

私はポート番号12000を叩くと、localhost:5678に届くよう設定。

もちろん12000以外のポート番号にしてもOKです。

カスタムヘッダーも忘れずに設定。作成 > WebSocket で追加できます。

image.png

普段からQuickConnectで接続している方は、DDNSの設定をしておきましょう。

DDNS設定はこちらの記事がわかりやすいです。

これにより、 https://xxxxxxx.synology.me:12000 を叩くとn8nの設定画面が表示されるようになりました!

image.png

皆さん、良い自動化ライフを!

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