概要
Power Automateの学習も兼ねてフォームから入力した内容を
Excelに転記するフローを作成してみました。
やりたいこと
・フォームに入力した内容をExcelに転記
環境
・Power AutomateDesktop
学習目的なので無料版を使用しています。
事前準備
・転記用のExcel
このような感じで項目行のみ記入しています。
作成したフローで各項目に転記されていきます。
フローの構成
こんな感じです。
もっと工夫すればよりスッキリ作成できるかもしれません。
興味のある方はチャレンジしてみてください。
フローの中身
ステップ 1. ユーザフォームの表示
ここでユーザフォームの内容も設定しています。
設定する内容は転記するExcelの項目の順番に合わせています。
ステップ 2. 変数の設定
ユーザフォームで入力した内容を変数として設定します。
今回のフローでは項目に「数量」、「単価」があり
その積算値を計算させています。
ステップ 3. リストの作成
この後のステップで「繰り返し処理」をおこなうため、
その処理に必要なリストを作成します。
ユーザフォームで入力した内容を変数として設定します。
ステップ 4~13. 項目をリストに追加
ユーザフォームの項目をステップ3で作成したリストに追加します。
このステップもこの後の「繰り返し処理」で使用します。
ステップ 14. Excelを起動
転記用のExcelを起動させます。
ステップ 15. Excelワークシートから最初の空の列や行を取得
データが入っていない最初の列や行を取得します。
ステップ 16. Excelワークシートから読み取る
ステップ15で取得した列、行からデータが入っている
最終列、最終行を取得します。
最終行、最終列を取得しておくことで
追加したデータが既存のデータを上書きしないようにします。
ステップ 17. 変数の設定
繰り返し処理に必要な変数を設定しておきます。
ステップ 18~21. 繰り返し処理
ステップ3で作成したリストの内容を読み込んで
Excelに書き込みます。
ステップ 22. Excelを閉じる
転記用のExcelを閉じます。
閉じるときに保存の有無も設定できますが、今回は保存して閉じます。
フローの実行
転記されました。
金額の項目はステップ2で設定した変数で計算させています。
補足
見栄え上セルの幅を修正していますが、
罫線やセルの幅を自動修正したい場合は処理の中にExcelマクロ(VBA)で
処理を追加しておくとより効率的になると思います。
まとめ
今回は無料版での検証でしたが、
有償版だとTeamsやOutlookに通知したりSharePoint上に転記など
より作業の効率化につながると思います。
また、フローの作成もあらかじめいろいろなメニューが用意されているので、
コードがよく分からない、知識がなくても
パズルのように組み合わせて作成できるので、
取り掛かりやすいかと思いました。