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アクセスをホームディレクトリのみに制限したsftpユーザーの設定

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Linuxサーバー(確認した環境はCentOS 7)で特定のユーザーに対してsftp(ファイル転送)で自分のホームディレクトにあるpublic_htmlへのファイル転送のみを許可したい(sshでの接続を禁止)場合の設定方法です。

sftp 専用ユーザー用のグループを作る

グループを作成し、sftpのみを許可したいユーザーはこのグループに追加する。このではsftponlyというグループを作成する。

groupadd sftponly

ユーザーのホームディレクトリのアクセス権限を変更する。

ユーザーのホームディレクトリの所有者をrootに変更する。chrootのためこれをしないとWinSCPだと以下のようなエラーでる。

20190414sftperror.png

このままだとユーザーがファイルのアップロードができないのでpublic_htmlディレクトリを作成し、このディレクトリにはユーザーを所有者とする。ここではuser01に対して操作をする。

chmod 755 /home/user01/
chown root:root /home/user01/

mkdir /home/user01/public_html/
chmod 755 /home/user01/public_html/
chown user01:user01 /home/user01/public_html/

ユーザーアカウントのsftp 専用グループへの追加

sftpのみを許可したいユーザーをグループに追加する。ここではuser01をsftponlyグループに追加する。

usermod -aG sftponly user01

以下のコマンドを実施してユーザーがグループに追加されたことを確認する。

groups user01

user01 : user01 sftponly という風にsftponlyグループに追加されていることを確認する。

sshdの設定変更

OpenSSLのサーバーコンフィグを変更してsftponlyグループのユーザーにsftpで自分のホームディレクトリへのアクセスのみを許可するようにする。

/etc/ssh/sshd_config
# override default of no subsystems
#Subsystem      sftp    /usr/libexec/openssh/sftp-server  #コメントアウト
Subsystem       sftp    internal-sftp     # 追加する。

# コンフィグファイルの末尾に追加する。sftponlyグループにのみ適用する。
Match Group sftponly
    ChrootDirectory /home/%u  # ホームディレクトリのみアクセス可能
    ForceCommand internal-sftp  # sshでの接続を禁止する
    PasswordAuthentication yes  # パスワードを認証を行う場合に追加

参考サイト

chrootされたsftp専用ユーザを作るメモ
Linuxでユーザーをグループに追加する
SFTPでディレクトリ制限ありなユーザを作成する
Linux 新規グループの作成 - groupadd

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