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Manabiyaにいってきた!

Last updated at Posted at 2018-03-25

Manabiyaについて

2018/03/23~24の2日間に渡って開催されたteratail主催のテックカンファレンスで、AIやインフラ、IoT、生存戦略など、多岐に渡るテーマのセッションが繰り広げられるほか、VRやセグウェイの体験コーナなどもある国内最大級の技術の祭典です。

僕は、2日目の午後から参加したため、セッションを3つと、企業ブースを回って楽しませてもらいました。

本記事では、セッションの内容のまとめと、Manabiya全体の感想についてまとめようと思います。

Session

プロダクト・サステイナビリティ!

サイボウズ株式会社の横田氏が、IT企業でプロジェクトを進めていく上での生存戦略と、エンジニア個人がIT業界を生き抜くための知見について、ご自身の経験からお話されるというセッションでした。

サイボウズでオンプレからAWSに移行されるときのお話や、サポート期限の切れたフレームワークの移行の話のなかで、上手くいったことや失敗談、次やるならこうするという内容も。

移行をする際の知見は、一度に完璧に移行するのは難しいから、短期間でやらず、ゆっくり変えられるようにプランニングすることが大事だということでした。プランニングの優劣が、移行の優劣を決めるというほど、プランニングは大事みたいですね。
ただ、移行をする上での一番の障壁が、機能追加優先のPOの説得と仰っていたのが、日本のIT業界の闇を表しているなぁという感じがしましたw

また、サポートが切れたフレームワークの移行については、移行前のコードは、テストが書かれていない状態だったので、まずやったことがテストを書くことだったそうです。テストを書くために、テストがかける段階までコードを分割し、テストを書いて、テストを書いた部分から少しずつ新しいフレームワークに変えていくという話を聞いただけでも気が遠くなるような、途方も無いことをやられていました。
この話を聞いて感じたことは、移行前にテストを書いてさえいれば、移行がだいぶ楽になるということ。横田氏も仰っていましたが、Unitテストはもはや資産だから、書くべき。
ただ、普段からテストを書く分手間が増えるのと、整備するコードが増えるので、これを理解してもらうのは難しいなぁというのが悩みですね。

このセッションは、ちょうどお昼に開催されたため、お昼ごはんが出ました!若干おしゃれな感じで美味しかったです。
無料のテックカンファレンスなのに至れり尽くせり...w

企業内制度に関するCross Session

次のセッションは、企業内制度に関するCross Sessionです。
Speakerは、Voyageの小賀氏、Cookpadの成田氏、メルカリの梶原氏が、3つのテーマについてディスカッションを行うというセッションでした。

テーマは以下の3つ
1. フレックス制度について
2. エンジニアの評価制度について
3. エンジニアの教育制度について

1. フレックス制度について

メルカリ、Cookpadは全社的にフレックス制度を取り入れているとのこと。Coodpadに関してはコアタイムもないフルフレックスにしているみたいです。
Cookpadがフルフレックスになったきっかけは、グローバルに展開するようになってから、海外チームとやり取りする際に、タイムゾーンが合わず出勤時間が合わせるのが難しくなった事が原因の一つだそうです。そこで、チーム別で出勤時間を決められるように、あえて会社側からは出勤時間の制限を設けないようにしているそう。

この事に関しては成田氏がかなり納得感のあることを仰っていました。
フェーズによってベストな時間は変わる、事業の初期フェーズだったら顔を突き合わせて同じ時間でブレストしたほうがいいけど、開発段階になってくるとコーディングに集中してもらったほうが良い。
つまり、フェーズによってチームで出勤時間を調整できるのが良いのかなという感じでした。

また、フレックスの話に合わせて、リモートワークも議論に上がってきました。
各社、リモートワークは非推奨という感じでした。

業務内容的にリモートワークが難しい人もいれば、そもそもリモートワークが向いていない人もいるとのこと。
また、リモートにするとやり取りの際の情報量が落ちてしまうのが、懸念点みたいでした。
ただ、働き方に柔軟性を持たせるために、可能にはしているらしいです。

まだ、日本でもリモートワークは難しそうな印象を受けました。
個人的には、出勤する必要がある時だけ出社したい派の人なので、リモートでも問題なく働ける仕組みづくりが必要なんだと感じました。

2. エンジニアの評価制度について

このテーマについては、Voyageの技術評価会が目を引きました。
Voyageでは、エンジニアの評価を行う際には、他事業部のエンジニアや、社外の専門家からの評価も入れるらしいです。
この技術評価会を導入したきっかけが、リリース速度優先で、デプロイの整備やテストコードが疎かになり、技術的負債がたまったことでした。
その負債を未然に防いでいるエンジニアや、対応しているエンジニアが正しく評価されておらず、不満になっていたみたいです。
個人的には、社内外のスペシャリストに技術的なところを突っ込まれるのは勉強になるので嬉しいのですが、人によっては嫌がる人もいそうだなと思いました。
そこは、Voyageの文化的なところでカバーしているそうです。純粋に凄い。

Cookpadでは、毎月部長が部下の通信簿を書いているらしいです。半年前のことは忘れてしまうので、公平な評価をするために、毎月書いてもらっているみたいです。成田氏の意見を聞いていると、評価の公平性を重視している用に感じました。

3. エンジニアの教育制度について

これについては、各社特に特別な取り組みはしていないとのこと。
エンジニアなんだから、興味のある技術や必要な知識は勝手に付けてれって言う感じでした。
ただ、そのための支援(技術書購入や、海外カンファの渡航費など)はするよっていスタンスでした。

エンジニアって強制的に受けされられる研修とかってあんまり好きじゃないと思うんですけど、普段から自分で学んでるから口出すなって感じなんですかねw

成田氏も仰っていましたが、エンジニアの成長を邪魔しない事が大事みたいですねw

その他の取り組みについて

メルカリ、Cookpadでは、情報発信の促進化が良い効果をもたらしたらしいです。
Cookpadは、技術ブログを書く担当の日が一年前から決まっているみたいですね。
アウトプットをさせることで、外に見せても問題ないような技術選定をするようになるらしいです。是非見習いたい...。

サーバレスの潮流におけるWebシステム開発

最近流行りの、サーバレスのセッションです。会場は満席で立ち見が出る超人気セッションでした。
SpeakerはAWSのソリューションアーキテクトのモヒカンが特徴的な塚田氏でした。

WebサービスやAPIサーバをサーバレス実現するときの便利なツールやフレームワークについての紹介や、それらを使う際に気をつける事についての内容が多かった印象です。

発表の中で紹介されていた使ってみたいツール群が以下です。

  • Chalice
    • Flaskのサーバレス版
    • boto3の内容を解析して、必要なIAMロールを自動で作成してくれる
    • ローカル実行もサポート
    • CloudFormationを使わない!?
  • AppSync
    • GraphQLをサーバレスで簡単に実現できる
  • AWS Amplify
  • Ghost Inspector
  • SAM

資料がかなり分かりやすかったので、公開されたらリンクを貼っておきます。

ちなみに、AWS SAMのキャラクターがリスなのは、SAMのPMがリスを飼っているからだそうですw

image.png

感想

セッションもかなりよかったのですが、企業ブースをまわっているのも楽しかったです。チョコやどら焼き、豪華景品があたる抽選ができたり...w
スポンサー企業が取り組んでいることについて聞いたり、使っているツールについて聞いてみたりとかなり充実した時間を過ごせました。

また、登壇者と話せる場所(職員室)もあり、発表の中で気になったことについて直接聞くことができました。

あとは、会場が廃校になった中学校を使っていて、揚げパンとかも売っていました。
ちゃんとManabiyaっていう雰囲気を崩さない感じが良かったですねw
次回の開催に期待です。

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