はじめに
プログラミング学習を始める際に、手頃な書籍を探すのは一つのハードルですよね。しかし、世界中の有志が協力して作り上げている「free-programming-books」というGitHubリポジトリを使えば、無料で入手できるプログラミングの電子書籍を簡単に見つけられます。
この記事では、そのfree-programming-booksリポジトリの概要・特徴・使い方・貢献方法などを詳しく解説します。
1. free-programming-booksとは?
1.1 概要
free-programming-books は、プログラミングやコンピュータサイエンスに関する無料の書籍やドキュメント、チュートリアル、教材などを集めたリストです。GitHubの EbookFoundation によってホストされ、オープンソースとして世界中のコントリビューターの協力で維持・更新されています。
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スター数(Star):
GitHub上でも大変人気のリポジトリで、35万以上のスターを獲得しています(2025年時点)。
Starが多いということは、それだけ多くの開発者から高い評価と注目を集めている証拠です。
1.2 どんな本があるのか?
- 多種多様なプログラミング言語 (Python, Java, C++, JavaScript, Go, Rust, etc.)
- OSや特定のツールに関連した解説書
- アルゴリズム、データ構造、ネットワーク、セキュリティ関連の教科書
- Web開発やモバイルアプリ開発、データベース、クラウド、機械学習など各種ドメインに特化した書籍
基本的に、無料で公開されている良質なリソースが一覧になっています。書籍はPDFやHTML、EPUB形式など、さまざまな形で提供されている場合があります。
2. free-programming-booksの特徴
2.1 自国語で検索できる
このリポジトリは、英語だけでなく多数の言語別に整理されています。日本語のリソースが欲しい場合も、free-programming-books-ja.md
というファイルなどから探すことができます。自分の母国語で探せるため、英語が苦手な方でも利用しやすいのが特長です。
2.2 最新の情報が集まりやすい
オープンソースで世界中の人が随時プルリクエスト(Pull Request)を送って更新しているので、比較的新しい技術や書籍の情報が取り込まれやすく、常に鮮度が高い状態が維持されています。
2.3 多種多様なカテゴリ
分類がしっかりしているので、探したい技術領域を素早く見つけられます。大きな目次から言語や分野を選んでいくことで、必要な無料の書籍に辿り着けます。
3. free-programming-booksの使い方
3.1 基本の閲覧方法
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GitHubのリポジトリにアクセス
→ https://github.com/EbookFoundation/free-programming-books -
README.md
やリポジトリ内のメインファイルを確認
リポジトリのトップページでは、各種言語やカテゴリへのリンクがまとめられています。 -
自分が探したい技術や言語をリストから選択
例:free-programming-books-ja.md
には日本語の資料リストがまとめられています。 -
リンク先(オリジナルサイトやPDFなど)から、書籍を無料で入手
3.2 リストの検索
GitHubのUI上で、キーワード検索を使うことでリポジトリ内部を検索できます。「Rust」「React」など、気になるトピックを入力してみましょう。
4. どういった本が見つかるのか? 例のご紹介
ここでは、日本語に限らず人気のある本の一部を例としてご紹介します。
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Python入門書
Pythonの基礎から解説している無料のテキストやチュートリアル。
(日本語訳付きのチュートリアルも存在します) -
JavaScriptリファレンス
ECMAScriptやJavaScriptのベストプラクティスをまとめた資料。 -
アルゴリズムとデータ構造
大学の教科書レベルのPDFが無料で公開されていることも。 -
Git / GitHub解説書
Gitの概念から、GitHubの使い方、コマンドラインの操作法まで解説する書籍。 -
システムプログラミングやOSの基礎
大学や専門機関が公開している講義ノート、研究資料など。
本当に多彩な資料があるため、学びたい分野が決まっている人はもちろん、「次に何を学ぼうか迷っている人」も眺めているだけで新しいアイデアを得られるかもしれません。
5. まとめ
- free-programming-books は、GitHub上で最も有名な無料学習書リストの一つ
- 世界中の幅広いプログラミング書が集まり、カテゴリも多数
- コミュニティによる随時アップデートで常に最新情報が得られる
- 日本語だけでなく多言語の書籍もまとまっている
無償で良質なリソースが手に入るので、個人学習からチームでの勉強会のネタ探しまで、幅広く活用できます。「今日何を学ぼう?」と迷ったときは、ぜひ一度リポジトリをのぞいてみてください。自分の知りたい分野を発見できるかもしれませんよ。
参考リンク
- EbookFoundation/free-programming-books GitHub
- EbookFoundation 公式サイト (EbookFoundationの紹介ページ)