Cerevoさんから、こんな発表があり、へえ、と思ってこのチップを少し調べたら、わりと面白そう、という話です。
概要
Data Sheetを読む限り、以下の感じらしいです。
- 802.11 b/g/n対応である。
- Tensilicaの32bit MCUが載っている
- TCP/IPプロトコルスタックが載っている
- STA/APどちらも対応する(STA+APってのもある)
- WPA/WAP2にも対応する
- Smart Link Function(Android, iOS)に対応(何これ?知らない)
- 10bit ADCも載っている
- I/FはSDIO, SPI, UART, I2C, I2S, IR, PWM, GPIOがある
- Deep sleep modeでは <10uAである
- light sleep modeでは、DTIM3で <1.0mWである
で、基本的には、UART(115k)経由のATコマンド(!!)で操作するようです。渋いですねー。
1 connection modeでは、まるでTAのごとくシリアル通信して、+++でエスケープするという、運動会の親子競技みたいになっています(802.11n + ATという意味で)。
他のI/Fはセンサー接続を想定しているようです。
リンク
- Amazonでも同じものが買えるっぽい。Cerevoとの差は不明w。価格?
- CerevoさんのBlogはこちら。これから連載されるっぽい(?)
- Data Sheet: ESP-WROOM-02 WiFi Module Version 0.3
- Hardware User Guide: ESP8266EX Hardware User Guide
ATコマンド
ここから、DLできます。pdfには、CONFIDENTIALと書かれていますが、まぁ公開されてるからよいのでしょう。
中身は、
WiFiモード(AP/ST)を選択して
接続(TCP/UDP)して
通信して
閉じる
という非常にシンプルで、割り切った感じで心地よいです。
Firmの書き換え
SDKがあるようで、VirtualBoxで開発環境が提供されているようです。
上記のHW User guideの中にも記述がありますが、ここからDL可能です。
SDK自体はまだ目を通していないので、何ができるかわかりませんが、場合によってはUARTで外から接続すらせずに、センサーデータの収集などがWiFi経由でできてしまうかも!?と思っています。
追記
ESP8266についてもう少しググってみると、Arduinoとの組み合わせが多くでてくるようです。技適なしのESP8266モジュールがわんさか検索にひっかかりますね。
そうか、Arduino方面で流行っていたのか。納得。下手に有線にするより安上がりと。なるほどー。
所感
おもしろいこと考える人がいるもんですね。
TCP/IPスタックなんて、所詮道具なんだからつながりゃいいんだよ、的な。
手元に届いたら遊んでみようと思います。
おわり。