Goでテスト自動化 & CI/CD 構築を構築してみよう

はじめに

ソフトウェア開発において、テストの自動化とCI/CD（継続的インテグレーション / 継続的デリバリー）は、品質向上と開発効率の向上に不可欠です。
Goでは、標準のtestingパッケージを使ったテスト自動化や、GitHubActions、Dockerを活用したCI/CDパイプラインの構築が可能です。

今回は、テストを自動化できる方法を簡単に解説します。

対象読者

• Goのテストを自動化したい方
• CI/CDの仕組みを学び、開発効率を向上させたい方
• 実践的なGitHubActionsを使ったCI/CDの設定を知りたい方

目次

1. テスト自動化の重要性
   • 手動テスト vs 自動テスト
   • 自動テストのメリット
2. Goでのテスト自動化
   • go testを使ったユニットテスト
   • gotestsumを使った高度なテストレポート
3. CI/CDの基本と構築方法
   • そもそもCI/CDとは？
   • GitHub Actionsを使ったCI/CD設定
   • Docker & Kubernetesを利用したデプロイの自動化
4. まとめ

---

1. テスト自動化の重要性

1.1 手動テスト vs 自動テスト

項目	手動テスト	自動テスト
実行コスト	高い（毎回手作業）	低い（1 コマンドで実行）
バグ検出	人為的ミスが起こりやすい	一貫した品質保証が可能
開発スピード	遅い	速い

1.2 自動テストのメリット

• バグの早期発見：デプロイ前に問題を検出できる
• コードの品質向上：一貫性のあるコードを維持
• 開発スピードの向上：テストの実行を自動化することで、迅速なデリバリーが可能となる

---

2. Goでのテスト自動化

2.1 go testを使ったユニットテスト

Goでは、標準ライブラリのtestingパッケージを使用して簡単にテストを自動化できます。

example_test.go

package example

import (
    "testing"
)

func Add(a, b int) int {
    return a + b
}

func TestAdd(t *testing.T) {
    result := Add(2, 3)
    expected := 5
    if result != expected {
        t.Errorf("Expected %d but got %d", expected, result)
    }
}

テストの実行

go test ./...

2.2 gotestsumを使った高度なテストレポート

gotestsumを使うと、テスト結果を見やすく表示できます。

インストール

go install gotest.tools/gotestsum@latest

実行

gotestsum --format testname

---

3. CI/CDの基本と構築方法

3.1 そもそもCI/CDとは？

項目	説明
CI（継続的インテグレーション）	コード変更時に自動でテストを実行し、品質を担保
CD（継続的デリバリー）	テストが通過したら、自動でデプロイ

CI/CDを導入することで、「テスト → ビルド → デプロイ」のプロセスを自動化できます。

3.2 GitHubActionsを使ったCI/CDの設定

GitHubActionsを使えば、リポジトリの更新時に自動でテストを実行できます。

.github/workflows/ci.yml

name: Go CI

on:
  push:
    branches:
      - main
  pull_request:
    branches:
      - main

jobs:
  test:
    runs-on: ubuntu-latest

    steps:
    - name: リポジトリをチェックアウト
      uses: actions/checkout@v2

    - name: Go をセットアップ
      uses: actions/setup-go@v2
      with:
        go-version: 1.18

    - name: 依存関係を取得
      run: go mod tidy

    - name: テストの実行
      run: go test ./...

3.3 Docker & Kubernetesを利用したデプロイの自動化

GitHubActionsを使ってDockerイメージをビルドし、Kubernetesにデプロイできます。

.github/workflows/deploy.yml

name: Deploy to Kubernetes

on:
  push:
    branches:
      - main

jobs:
  deploy:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
    - name: Docker ビルドとプッシュ
      run: |
        docker build -t my-app:latest .
        docker tag my-app:latest myrepo/my-app:latest
        docker push myrepo/my-app:latest

    - name: Kubernetes へのデプロイ
      run: |
        kubectl apply -f k8s/deployment.yaml

---

4. まとめ

項目	説明
Goのテスト自動化	testingパッケージと go testを活用
CI/CD の導入	GitHubActionsを使ってテストとデプロイを自動化
Docker & Kubernetes	自動デプロイを実現し、本番環境に迅速に反映

次は補足、ちょっと上級者向けの内容として、テストカバレッジの向上についてや、Terraformを活用したクラウド環境の自動構築を解説します！
毎日勉強！！！