我が家ではRaspberry Piを常時起動してPythonでTwitterのBotを運用したりしています。
問題となるのは、突然のPythonの例外処理などのエラーでコードが正常に実行できなかったときに、それを瞬時に知る手段がないことです。
そのため、我が家ではエラーが起きた瞬間にLINEに通知ようにしています。
また、エラー文が長すぎる場合はPastebinに投稿して、そのURLが通知されるようにしています。
また、万が一通信エラーが生じた場合には、一度LOGに記録し、再起動するようにしています。

例えばhoge.pyが以下のようなコードであったとします。

hoge.py

print(hoge)

エラーは以下のように出ます。

Traceback (most recent call last):
  File "hoge.py", line 1, in <module>
    print(hoge)
NameError: name 'hoge' is not defined

hogeが定義されていないと怒られます。当然ですね。

これがLINEに通知されるようにします。

実装

まずhoge.pyを以下のようにします。

hoge.py

import traceback

import notify_traceback

try:
    print(hoge)
except Exception:
    notify_traceback.send(traceback.format_exc())

例外処理が起きたときに通知してほしい箇所（今回ではprint(hoge)）をtry・except文で囲います。
tryの中で起きた例外処理をexceptでキャッチし、予めインポートしたnotify_tracebackというライブラリにtraceback内容を渡します。

そして、notify_traceback.pyというライブラリを作成します。これをPythonのライブラリに入れたり、hoge.pyと同じディレクトリに入れます。

notify_traceback.py

import datetime
import os
import requests

import line_notify
from pbwrap import Pastebin

def send(traceback, fail_datetime=None):
    traceback = traceback.rstrip()
    
    print(traceback)
    
    try:
        if len(traceback) > 1000:
            PASTEBIN_API_KEY = ###ここにPastebinのアクセストークン###
            PASTE_NAME = str(datetime.datetime.now().replace(microsecond=0))
            
            pb = Pastebin(PASTEBIN_API_KEY)
            
            url = pb.create_paste(traceback, api_paste_private=1, api_paste_name=PASTE_NAME, api_paste_expire_date='1W')
            raw_url = url.replace('com/', 'com/raw/', 1)
            message = raw_url
        else:
            message = '\n' + traceback
            
        if fail_datetime:
            message = f'{fail_datetime}:\n{message}'
    
        LINE_NOTIFY_ACCESS_TOKEN = ###ここにLINE Notifyのアクセストークン###
    
        client = line_notify.LineNotify(token=LINE_NOTIFY_ACCESS_TOKEN)
        res = client.notify(message, time_format=None)
        print(res[0])
    
    except requests.exceptions.ConnectionError:
        ERROR_FAIL_TEXT_PATH = ###万が一送信できなかった場合のLOGのパス###
        
        with open(ERROR_FAIL_TEXT_PATH, mode='w') as f:
            f.write(traceback)
        os.system('sudo reboot')
        
if __name__ == '__main__':
    send(f'Traceback (most recent call last):\n  File {__file__}, line ∞, in <module>\nAbsolutelyZeroErrors: it\'s just fine')

なお、pypiからpyline-notifyをインストールしておく必要があります。

pip install pyline-notify

LINE通知を使用するためのアクセストークンも必要です。公式サイト、もしくはググってください。

また、pypiからpbwrapもインストールしておく必要があります。

pip install pbwrap

これについても、Pastebinのアクセストークンも必要です。ログインしてからAPIの公式サイトから取得可能です。

結果

これでhoge.pyを実行すると、以下のようにLINEに通知が来ます。

また、エラーが長すぎる場合はこうなります。

渡しの場合、リンクは1週間保持されるようにしましたが、これは設定可能です。

これで、Rasbperry Piに何らかのエラーが起きてもすぐにどんなエラーが起きたか確認できます。

応用

今回はLINEで知らせるようにしましたが、メールで知らせたり、Twitterでツイートにするようにしたりもできますね。