Oracle Cloud Infrastructure(OCI) Database System のバックアップ注意点
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のDatabase Systemのバックアップについてわかったことがあるのでまとめました。
参考マニュアル
バックアップ対象
まずは、バックアップ対象について。
通常、バックアップ対象として考えられるのはいくつかありますが、Database SystemはPaaSということもありバックアップ可能なものが限られています。
項番 | バックアップ対象 | オンプレミスの場合 | Database Systemの場合 | →代替案 |
---|---|---|---|---|
1 | システムバックアップ | 取得を検討 | 取得不可能 | 変更内容を把握しておく(Ansibleとかも有) |
2 | 製品領域 | 取得を検討 | 取得不可能 | 変更内容を把握しておく、同じバージョンが使用可能な必要有 |
3 | DBのデータやアーカイブ、制御ファイル、spfile等 | 取得を検討 | Cloud機能(RMAN)による自動取得 | - |
上記、1と2に関しては要検討だがCloudの機能を使用して意識せずに取得可能な3について詳細な説明をしたいと思います。
バックアップの機能概要
下記の内容をまとめています。
バックアップ参考マニュアル
※自身で取得する場合は、色々と変更可能だが今回は自動バックアップ機能だけが対象。
項目 | 内容 | 変更可否 |
---|---|---|
バックアップコマンド | RMAN | 不可能 |
バックアップ場所 | Object Storage | 不可能 |
バックアップ方式 | Incremental、毎週末にレベル0/毎日レベル1、30日前までの保持(RMANの設定のWINDOW OF 30 DAYS) | 不可能 |
バックアップ時間 | 0~6時の間(そのRegionのTimezone) | 可能!→★SRで依頼 |
その他注意点
- アーカイブログモードであること(デフォルトからそうなので変えることはないと思うが)
- /u01ディレクトリの容量に空きがあること
- .bash_profileにinteractiveなコマンドを入れない
- WALLET_LOCATIONは変更しない
- RMANのconfigに関して設定変更しない
バックアップ時間の変更方法
上記の★にも記載の通り、SRでバックアップ変更方法が可能だ。
マニュアルには記載がないが、以下の項目をSRでは答える必要がある。
- バックアップ開始時間
- Region
- TenancyのOCID
- DBが所属するCompartmentのOCID
- DBが所属するAD名
- Database SystemのOCID
- DatabaseのOCID
最初からこの情報を追記しておくことで、結構早く対応をしてくれる。
また、JSTの〇時でという依頼でも対応してくれる。