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Oracle Cloud Infrastructure(OCI) のObject Storageの「Lifecycle Policy Rules」について

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はじめに

今回は以下の記事で検討事項としていた、「Lifecycle Policy Rules」について少しまとめてみた。
AWSを真似てOracle Cloud Infrastructure(OCI) で簡易 踏み台サーバーを構築してみた2

Object Storageとは?

Oracle Cloud InfrastructureのFAQを参照

Oracle Object Storageは、インターネット規模の高パフォーマンスで耐久性のあるストレージ・プラットフォームです。開発者およびIT管理者は、このストレージ・サービスを使用すると非常に低コストで無制限のデータ量を格納できます。

Archive Storageとは?

Oracle Cloud InfrastructureのFAQを参照

Oracle Cloud Infrastructure Archive Storageは、アクセス頻度の低い長期保存データを格納するのに最適なストレージ層です。Oracle Archive Storageに格納されたデータには、Oracle Object Storageと同じインタフェース(API、SDK、CLI)を使用してアクセスできます。ただし、Oracle Object Storageとは異なり、即時のデータ取得はできません。データを読み取るには、まずアーカイブ・ストレージからデータをリストアする必要があります。リストア・リクエストを発行してからデータの読取りが可能になるまでに、最大4時間のラグを見込んでください。取得時間メトリックは、Time To First Byte (TTFB)で計測されます。適切なIdentity and Access Managementポリシーを活用してデータ・アクセスを管理することにより、Oracle Archive StorageでWORMコンプライアンスを達成できます。

Object Storage vs Archive Storage

2019/2/8現在、価格としては以下の様になっている。
※Pay as You go、Monthly Flexどちらも現在は変わらない。

項目 価格
Block Volume 5.1円 (GB/月)
Object Storage - Storage 3.06円 (GB/月)
Object Storage - Request 0.408円 (10,000 Request/月)
Archive Storage 0.312円 (GB/月)

Oracle Cloud Infrastructure 価格情報 参照

費用と運用を考えるとどうすべきか?

これは考え方次第なので、完全に個人の見解だが以下の方式が良いのでは?と考える。

  1. ログをObject Storageにアップロードする
    方法はこれを参照
  2. 1週間したらArchive Storageに移動する
  3. 1年したらArchive Storageから削除する

※監査ログなどについては、最初からArchive Storageにアップロードし、削除期間を必要な監査期間とするのが良いかもしれない。今回はそれは対象外。

そして、上記の2と3に関して「Lifecycle Policy Rules」で対応をする。

Object StorageのLifecycle Policy Rulesの設定方法

「1週間でArchive Storageに移動するルールの設定」と「1年したらArchive Storageから削除するルールの設定」をするだけで問題ない。

1週間でArchive Storageに移動するルール

Object Storage > Object Storage > 作成したBucket名 > Lifecycle Policy Rulesと移動してCreate Ruleを押す。

[Create Rule画面]
NAME:任意の名前
LIFECYCLE ACTION:Archiveを選択
NUMBER OF DAYS:7を記載
PREFIX:今回は特に設定しない(移動させたいファイルを限定させたい場合等に使用)
STATE:ENABLEDにチェックする
001.PNG

作成できると以下のような画面になる。
002.PNG

Archive Storageの注意点

ここで、一つ注意点。
上記のルールでArchive Storageに移動したファイルは、Archive StorageのBucketで確認する訳ではなく、Lifecycle Policy Rulesを有効にしたObject StorageのBucketから確認することになる。

[Object StorageのBucketの画面]
003.PNG
Storage Tierが「Archive」だとBucketとしては、Archive StorageのBucketとなるが、上記の画面は「Standard」のため、通常のObject Storageとなる。
そしてObjectsの赤枠部分が、アップロードされているファイル類になる。
ここは、Lifecycle Policy Rulesを有効にして、Archive Storageに移動する設定をしていると、通常のファイルとArchive Storageに移動したファイルが混在する。
画面にもある、testopc.logとtest.tgzでもう少し説明する。

[testopc.logファイルの詳細画面]
testopc.logのDetailsを押す。
004.PNG
Storage TierがStandardのため、通常のObject Storageとなっている。

[test.tgzファイルの詳細画面]
005.PNG
Storage TierがArchiveのため、Archive Storageとなっている。
そのため、Download機能も使用できない。Downloadするためには、一度リストアをする必要がある。詳細はここを確認。

このような形で通常のファイルとArchive Storageが混在する。

1年したらArchive Storageから削除するルール

Object Storage > Object Storage > 作成したBucket名 > Lifecycle Policy Rulesと移動してCreate Ruleを押す。

[Create Rule画面]
NAME:任意の名前
LIFECYCLE ACTION:Deleteを選択
NUMBER OF DAYS:365を記載
PREFIX:今回は特に設定しない(移動させたいファイルを限定させたい場合等に使用)
STATE:ENABLEDにチェックする
006.PNG

作成できると以下のような画面になる。
007.PNG

最後に

ここまで実施すると以下のシリーズも最低限の構築ができたのかなと思える。
AWSを真似てOracle Cloud Infrastructure(OCI) で簡易 踏み台サーバーを構築してみた1
AWSを真似てOracle Cloud Infrastructure(OCI) で簡易 踏み台サーバーを構築してみた2

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